相談を受けたのは、中3の10月末。

「個別指導塾に英語と数学の指導を受けていたのですが、成績が上がらなかったので、塾は辞めて先生に来てもらうようになりました。」

「家庭教師の先生に来てもらっていたのですが、成績は上がらなかったです。

志望校は付属校であるため、合格したらそのまま大学にも通うつもりなのですが・・・

『その付属の大学って、あんまりいい大学じゃないよね』と前に先生からは言われたらしいんです。

「あとは、『この問題できないの?』っていう態度をされることもありました。」

 

「それから、家庭教師の先生が交代することになったのですが・・・


『今、先生を探しているので、もう少しお待ちください』と言われたまま、2カ月ほど経っているんです。 

(塾や家庭教師の体験談を聞いてきた私でも、「家庭教師の会社はこの入試に向けて大切な時期なのによく放っておけるな!?」とさすがに驚きました。。。)

「夏に学校を見に行った時に『この高校で部活出来たら最高だな』と思った高校あるんです。成績的には難しいと思いますが、その高校に入れたら一番いいなと思っています。このままではまずいと思い相談させてもらいました」

 現状としては、

・行きたい高校に本番の入試の学力で入るのはかなり難しい
・3年生2学期の内申点が5教科で18あれば、単願の推薦入試合格できる
・3年生1学期の内申点は5教科15なので、あと3必要。
・残りのテストは1カ月後の2学期の期末テストだけ。
・2学期中間テストで理科は平均点より16点上、国語は平均点より11点上、他は平均点前後

このような状況。

なんとか行きたい高校に合格させてあげたい。でも、あまりに時間が少なすぎる。
そこで、私はこう伝えました。


「今まで教わってきた英語と数学は捨てましょう!」

「英語と数学は2学期の中間で平均点くらい取れているので、最低限勉強して2が付かない程度に勉強すれば大丈夫です!」

「理科と社会と国語でとにかく高得点出せれば単願の確約基準に届くので、この3教科に絞って全力で点数を取りに行きましょう!」

「この作戦しか合格は無理だと思います。この指導方針で進め、この1カ月は週2~3回伺うという条件付きでお受けします。」

「とにかく時間がありません。なるべく明日から指導させてください。」

急で無理な提案でしたが、保護者の方に「はい、ぜひお願いします!」とお返事をいただくことができました。

そして、実際に指導してみて驚きました。

「え、めちゃくちゃ飲み込み早いじゃん!!なんで英語と数学は基礎できてないだよ・・・。今までの塾と家庭教師はなにしてたんだ??本人に勉強のやり方しっかり伝えて、勉強時間の確保させれば成績かなり伸びるはずなのに。」

(この時は通っていた塾と家庭教師の会社に本当にムカつきましたね。笑
なんでまともな講師を急いで派遣しないのかと。)

1カ月間の指導の結果、国語と社会は80点台、理科は90点台の点数を取ることができました。

そして、2学期最後の日。
通知表には

・理科5
・国語4
・社会3
・数学3
・英語3

このような評定となり、内申点18の推薦の基準をなんとかクリアしました!!

そして、高校からも単願推薦をいただくことができ、入学試験を受け無事合格。


その後も、「高校に入ってから落ちこぼれないように指導してほしい」と要望をいただき、指導を続けました。

入学後は念願だった高校に入学し、好きな部活動で忙しい日々を送っています。その様子を身近で聞くことができ、「やっぱり、家庭教師はやりがいのある本当に良い仕事だな~」と改めて感じました。

成績についてはギリギリの合格だったため、入学前の成績はかなり下の方だったと思いますが、コツコツと基礎を固め、入学後はクラスで真ん中よりも上の順位を取ることができています。