MENU

アウトプット勉強法

塚田 悠太
プロ家庭教師
久喜中学校→浦和実業(特進コース)→明治大学(経営学部経営学科)

以前は大手家電量販店に勤務。パソコンが詳しくない人にもわかりやすい説明と丁寧な接客を続けた結果、販売コンテストでは最優秀賞受賞を受賞。

その後、学習塾の講師を経験。つまづきやすいポイントに絞った解説と、勉強方法の指導により、担当した中1、中2の数学のクラスで全員が定期テストの点数を上げる。
6年前に会社を辞め、プロ家庭教師として独立。さいたま市で「塾で伸びない中学生専門の家庭教師」として活動しています。

【浦和周辺】塾で伸びない中学生専門の家庭教師、塚田です。

勉強していく上で絶対に覚えておいた方がいい勉強法がいくつかあります。

そのうちのひとつが今回紹介する「アウトプット勉強法」です。

この勉強法に出会ったのは
家電量販店でパソコン販売の仕事をしていた時でした。



パソコン販売の仕事は


・インターネットのプラン
・売り場の配置
・パソコン周辺機器
・新製品情報
・金額や割引
・他メーカーの情報
・多店舗の情報
・契約内容


など、とにかく覚える量が多いですし、しかも次々に新しい情報が更新されていくのです。

(覚えることがとにかく多い、、、新しい情報も次々出てくるみたいだし、大丈夫かな、、、)
そう思いつつ、売り場に立ちました。

最初はわからないことも多く、周りの先輩方に聞くことが多かったのですが、
どの先輩に聞いてもすぐに答えが返ってきます。


そこで先輩方に、
「みなさんどうやって仕事に必要な知識を覚えているのですか?」
と聞いたところ
「働いているうちに、自然と覚えてくるよ」
と言っていて、家で勉強している人はほとんどいないようでした。


(ほんとに何もしなくても自然に覚えれるのかな??)

と正直、半信半疑だったのですが、
実際に、私自身も働いているうちに、自然とお客様の質問に答えられるようになってきていました。


そして、半年後には、ほとんどのことに答えれるようになっていましたし、ひと通りの製品の案内ができるようになっていたのです。




あきらかに、参考書で勉強したり、授業を受けて学んでいた時よりも、「早く」「正確に」覚えてるぞ??

参考書や本にすると、結構な量になるはずなのに、その場その場で自然と覚えられてる、、、

売り場にいる人たちは、もともと勉強できた人が多いわけじゃないし、
もともとパソコンや家電製品に詳しいわけじゃなく、入社後から必要な知識を身に付けている。

どうして、売り場で案内しているだけで、こんなにも早く覚えれるんだ!?

と不思議に思い調べてみました。




その結果、

「今まで勉強する時に知っていれば、絶対にもっと楽に成績を上げることができたはず、、、」

と感じてしまった、

「勉強する時にかなり役立つポイント」を見つけたのです。




そのポイントとは

「知ったことを、すぐに説明すること」

です。



売り場にいて、お客さんに聞かれてわからない場合、

・わかる人に聞く
・メモを見る
・インターネットで調べる

など、まず自分で理解します。
そして、さっきまで知らなかったことを自分の口で説明します。

この時の、
「自分の口で説明する」
ということが重要なのです。


実際にやってみるとわかるのですが、
今まで知らなかった知識でも、
説明するとすぐに覚えることができ、しかも忘れにくいのです。



また、人は学んだことを誰かに教えなければならない状況に置かれると、
新しい情報を吸収する能力が高くなります。

その証拠にワシントン大学で行われた次の実験があります。

被験者を2つのグループに分けて、

・Aグループには「覚えた情報を別の人に教えなければならない」
・Bグループには「覚えた情報をテストする」

と伝えました。

実際には、どちらのグループも、覚えた情報のテストを受け、別の人に教えることはしませんでした。



結果は「別の人に教えることになると思っていたAグループ」の方が、テストで明らかに高いスコアが出たのです。





私たちは、あとで誰かに教えなければいけない情報を覚えようとする時には、無意識のうちに、
「情報の最も重要な部分」
「それぞれの概念の結びつき」
に注意を払い、頭のなかで情報を注意深く整理するようになります。


また、他の人に「自分の言葉で説明できる」ということは、
「頭の中でその内容が十分に理解され、ストーリー化されていること」
を意味します。

ストーリー化された記憶は忘れづらく、長期的な記憶として定着するのです。

レベルの高い進学校ほど、生徒同士が教え合っている雰囲気がありますし、学習塾で講師をしていた時にも、学力の高いクラスは教えあっている生徒が多くいました。

そのことも、人に説明することが、いい勉強方法であることの例だと思います。

(ちなみに、これを続けると勉強の成績が上がるだけでなく、人に説明することが上達し、コミュニケーション能力も上がりますし、面接の時にも役に立ちます。)



私は人に説明する勉強のやり方を
【アウトプット勉強法】と呼んでいます。



家庭教師の時には、
教えた後に必ず、今教えたことを生徒に説明させるようにしています。

そうすることで、記憶が定着しやすいですし、
生徒が理解できていない部分を明確にすることもできます。


そして、塾ではなかなかできない、
「習った内容を教えること」
を宿題にすることもよくあります。





中学生に「説明すると覚えるよ!」と言っても
実際に人に説明する機会がなければ、なかなかやろうとしませんし、

取り組んだとしても、
実際に人にしなければいけないという緊張感がないので、定着しづらくなります。



なので【アウトプット勉強法】を行う場合には、できる限り人に説明しなければいけない状況を作りましょう。





この【アウトプット勉強法】は、塾で成績が上がらない生徒でも、私が担当すると成績が上がる大きな要因となっています。

効率よく勉強するためには、かなりオススメな勉強法ですので是非実際にやってみて、覚える早さと忘れにくさを実感してみて下さい。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次