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サーキット勉強法

塚田 悠太
プロ家庭教師
久喜中学校→浦和実業(特進コース)→明治大学(経営学部経営学科)

以前は大手家電量販店に勤務。パソコンが詳しくない人にもわかりやすい説明と丁寧な接客を続けた結果、販売コンテストでは最優秀賞受賞を受賞。

その後、学習塾の講師を経験。つまづきやすいポイントに絞った解説と、勉強方法の指導により、担当した中1、中2の数学のクラスで全員が定期テストの点数を上げる。
6年前に会社を辞め、プロ家庭教師として独立。さいたま市で「塾で伸びない中学生専門の家庭教師」として活動しています。

【浦和周辺】塾で伸びない中学生専門の家庭教師、塚田です。

中学校のテストや高校入試の問題は、ほとんどの場合、知識と解き方のパターンさえ覚えていれば答えることができます。

皆さんは暗記をする時にどのようなやり方をしていますか?

暗記は工夫次第で覚える時間が大きく変わります。
今回は、効率よく暗記ができる「サーキット勉強法」について解説していきます。


「サーキット勉強法」という名前は、サーキットトレーニングという、一回のトレーニングの時間を短く設定し、それを繰り返し行うことで、効率よく体を引き締めることがてきるトレーニング方法から由来しています。またサーキットには「繰り返す」という意味があります。



実際にサーキット勉強法を生徒にやってもらったところ、

「前より短い時間で覚えれるようになった!」

と今のところ言ってくれています。



この記事を読んだあ後には、ぜひ実際にやってみて、今までよりも短い時間で暗記ができることを体験してみて下さい。

目次

人が記憶をするメカニズム


記憶をつかさどっているのは、海馬という脳の部位であり、海馬が必要だと判断した情報だけが記憶として残ります。

そして、海馬の判断が何に基づいて行われるのかというと、「生きるために不可欠かどうか」です。

しかし、勉強は生死に直結することではないため、ほとんどは記憶には残りません。

そこで役に立つのが「繰り返すこと」です。

繰り返し同じ情報を脳に送ると、
海馬はそれが「生きるために重要な情報」だと勘違いし、
記憶として定着させます。

これが反復学習による記憶のメカニズムなのです。



そして反復学習において大切なのが
見たり聞いたりを何度も行うだけでなく、「思い出すこと」です。

そのことを証明する実験があります。



アメリカ、ミズーリ州セントルイスにあるワシントン大学で、

・グループAの人たちはテキストを読んだ後、もう一回同じものを読み

・グループBの人たちはテキストを読んだ後、テキストの内容に関する小テストを行う

その後、2日後と1週間後に学生に集まってもらい、テキストの内容に関するテストを行う実験が行われました。


その結果は次の表の通りです。

2つのグループどちらも繰り返しの学習をしました。

しかし、

「小テストを行いテキストの内容を思い出したグループB」の方が、

「読むだけでテキストの内容を思い出すことをしていないグループA」

よりも良い結果となっています。


しかも2日後より1週間後の方が得点差が大きいのです。

そして、この「繰り返すこと」と「思い出すこと」を効率よくできるのがこれから説明するサーキット勉強法なのです。

サーキット勉強法のやり方


①問題を用意する

②答えをすぐ確認できる状態にする

③制限時間をつくり、問題→答えを繰り返す

④テストをする

⑤答え合わせをする

⑥間違えた問題を中心に③~⑤を繰り返す


これがサーキット勉強法の基本手順となります。



サーキット勉強法を行うときには、短時間で覚えるためのポイントがあります。

《ポイント① すぐに答えを見る》

暗記が必要な問題は、時間をかけたところで答えることはできません。
考える時間があるなら、先に答えを見て覚えてしまう方が早いのです。
答えがわからなければ、すぐに答えを見て覚えるようにしましょう。



《ポイント② 問題→答えを繰り返すときには書かない》

先程説明したとおり、何かを覚える時に重要なのは、とにかく繰り返すことです。
口に出したり目で確認することに比べて、書くことは時間がかかってしまいます。
口に出したり、目で確認する方が繰り返す回数を何倍にもできるのです。



《ポイント③ 短い時間で区切る》

これは経験あると思いますが、制限時間を決めた方が集中することでき、質が上がります。
時間を長く設定してしまうと、暗記の場合には集中力が切れやすいので、長くても15分以内で区切るようにしましょう。


《ポイント④ 必ずテストをする》

覚える時間の後には、テストを必ずしましょう。
インプットを行なった後に、「思い出す作業」を行うことで一気に記憶の定着がしやすくなります。
また、あいまいに覚えてしまっているところや、覚え切れていない箇所を明確にできます。


《ポイント⑤間違えた箇所には毎回チェックを入れる》

毎回チェックを入れることにより、間違えやすい問題や、覚えたが確認した方がいい問題などわかりやすくなり、時間が経って復習する時にも役に立ちます。
チェックが多い問題ほど復習した方がよい、自分にとって難易度の高い問題となります。



実践例①漢字を覚えたい時

①覚える漢字を10個づつに区切る

②漢字を30秒見て暗記する

③1分間でテストする

④全問できるまで②と③を繰り返す

実践例②社会の問題プリントを覚えたい時

①問題を解き、丸つけをする

②間違えた問題を時間を区切り覚える(紙には書かない)

③テストをする(紙に書く)

④答え合わせをする

⑤全問正解するまで繰り返す

実践例③理科のプリントを覚えたい時


学校の要点をまとめたプリントや教科書などの場合には、下の写真のように
暗記ペン(塗った部分を赤シートで隠した時に見えなくするもの)
を使い、穴埋め形式にしましょう。
このペンを使えば、覚えたい箇所を隠せますし、すぐに答えを確認できます。

①時間を区切り覚える

②シートで答えを隠してテストをする

③覚えてない箇所にはチェックをする

④全問正解するまで②と③を繰り返す




以上【サーキット勉強法】でした。

実際にやってみて、早く覚えられるのを体感してみて下さい。


覚えることを得意にして、成績を上げましょう!

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