プロ家庭教師をしている塚田です。今回は大宮光陵高校の偏差値ついて解説していきます。
中学2年~高校3年まで約5年間の指導していた生徒が、伊奈学園に通っていました。
今回は生徒から直接聞いた話も交え、合格ラインと必要な内申点についてもお伝えします。
伊奈学園総合高校の偏差値
伊奈学は「普通学系」「芸術系」「スポーツ科学系」でそれぞれ入試の方式が変わってきます。
つまり、それぞれの学系によって合格に必要な「偏差値や内申点」が違います。
普通系
大宮光陵高校の偏差値は北辰テストで57.8です。
合格ラインは内申点は36、北辰テストは57です。
安全圏といえるのは、偏差値59です。
当日の点数が少し上振れたり、内申点や特別活動で点数が補える子であれば、偏差値54でも合格できる可能性はあると思います。
芸術系
伊奈学園総合高校の芸術系の偏差値は北辰テストで53.8です。
合格ラインは内申点は33、北辰テストは53です。
実技での配点が非常に高いため、実技で点数が補える子であれば、偏差値が45に満たなくとも合格できる可能性はあります。
スポーツ科学系
伊奈学園総合高校の芸術系の偏差値は北辰テストで51.8です。
合格ラインは内申点は32、偏差値51となります。
こちらも芸術系と同様、偏差値が低くとも、実技試験で認められれば合格できるでしょう。
また、部活動や大会での実績も大きな加点となるため、偏差値はあくまで目安でしかありません。
例え偏差値が55以上あっても、不合格になる可能性はあります。
伊奈学園総合高校の偏差値推移
2022年までは入試の段階で普通学系ではなく「人文系」「理数系」「外国語系」「生活学系」「情報経営系」とそれぞれ入試区分が分かれていました。(現在は入学後2年生になってから学系を選ぶようになっています。)
当時は理数系が一番偏差値が高く59~60程度、次いで人文系・外国語系、生活系・情報経営系は低めの56前後の偏差値でした。
現在はスポーツ科学系・芸術学系を除く学系が同じ入試区分となり、58前後の偏差値となっています。
スポーツ科学系・芸術学系の偏差値は近年は変わらず、50前半の偏差値となっています。
大宮光陵高校の倍率と学系ごとの入学者数
倍率
| 年度 | 倍率 |
| 2024年 | 1.17 |
| 2023年 | 1.23 |
| 2022年 | 1.18 |
| 2021年 | 1.22 |
| 2020年 | 1.09 |
| 2019年 | 1.16 |
| 2018年 | 1.36 |
入学者数
| 年度 | 普通学系 | スポーツ科学系 | 芸術系(音楽・美工・書道) | 合計 |
| 令和7年度 | 528 | 125 | 63 | 716 |
| 令和6年度 | 544 | 126 | 51 | 721 |
| 令和5年度 | 574 | 82 | 63 | 719 |
| 令和4年度 | 594 | 73 | 51 | 718 |
| 令和3年度 | 188 | 105 | 161 | 679 |
2021年については募集定員が680名と一クラス分少ない状態でした。この5年間は1.1~1.2倍前後の倍率を維持しています。
学系ごとの倍率は以前から公表されていません。
近年はスポーツ科学系の合格者が増えており、部活動で活躍する生徒に入学してほしい意図もあるのではと思われます。
伊奈学園総合高校と偏差値が近い高校
公立高校
| 区分 | 高校名 | 学科 |
| 努力圏 | 大宮北高校 | 普通科 |
| 努力圏 | 熊谷西高校 | 普通科 |
| 努力圏 | 浦和南高校 | 普通科 |
| 合格圏 | 上尾高校 | 普通科 |
| 合格圏 | 越谷南高校 | 普通科 |
| 安全圏 | 浦和北高等学校 | 普通科 |
| 安全圏 | 与野高等学校 | 普通科 |
| 安全圏 | 上尾高等学校 | 商業科 |
| 安全圏 | 南陵高校 | 普通科 |
私立高校
| 区分 | 高校名 | コース |
| 努力圏 | 本庄東高校 | 特進 |
| 努力圏 | 春日部共栄 | E |
| 努力圏 | 正智深谷 | S |
| 合格圏 | 花咲徳栄 | 理選 |
| 合格圏 | 埼玉栄 | S |
| 合格圏 | 星野 | 選抜β |
| 安全圏 | 浦和学院 | 文選 |
| 安全圏 | 浦和実業 | 選抜 |
伊奈学園総合高校の令和8年度入試要項
普通系
- 学力検査:500点満点
- 調査書:学習記録(1:1:3配点で225点)、特別活動(10点)、その他資格・活動(65点)=計300点
| 選抜区分 | 学力検査 | 調査書 | 合計 | |
| 第1次選抜(70%) | 500 | 334 | 834 | |
| 第2次選抜(29%) | 500 | 215 | 715 | |
| 第3次選抜(1%) | 第1次選抜一定順位者を対象に特別活動・資格等で選抜 | |||
【調査書の評価詳細】
- 学習記録:1年次1、2年次1、3年次3の比率で評価(225点)
- 特別活動等(50点)
- 生徒会活動(会長、副会長、役員、委員長、部長など)
- 部活動実績(全国大会・関東大会・県大会出場や入賞、部長経験など)
- 文化部も同様に全国・県レベルの大会や展覧会出展を評価
- その他項目(25点)
- 資格取得(英検3級以上、漢検3級以上、数検3級以上、硬筆・毛筆検定など)
- 校外活動で顕著な成果がある場合
3年の内申点の比率が大きいのが特徴です。
合格の目安がオール4(内申点36)なので、1,2年の内申点が「32」でも3年で「37」を取れば差がほぼつきません。
文武両道を掲げている学校であるため、生徒会や部活動で加点を取る生徒が多くいます。こちらの方が差がつきやすいので注意が必要です。
芸術系・スポーツ科学系
| 選抜区分 | 学力検査 | 調査書 | 実技検査 | 合計 |
| 第1次選抜(70%) | 500 | 334 | 150 | 984 |
| 第2次選抜(29%) | 500 | 334 | 300 | 1134 |
| 第3次選抜(1%) | 第1次選抜一定順位者を対象に特別活動・資格等で選抜 | |||
- 学力検査:500点満点
- 調査書:普通学系と同様(最大300点)
- 実技検査:150〜300点(選抜段階によって配点が変動)
【調査書の評価詳細】
→普通科と同様。
スポーツ科学・芸術系は実技の配点が高いことが特徴です。
また、部活動での成績が良ければ大幅に加点があります。
苦手で偏差値が40程度の科目があったとしても、他で補うことができます。
塚田埼玉県の公立高校で教員をしている友人に聞いたところ、スポーツの実績があれば割と偏差値が低くとも合格になりやすいとのことです。
英語の授業でも、テストや授業中の受け応えで(これでよく合格できたな・・・。)と思う生徒もいるとのことでした。
参考資料:令和8年度選抜基準(全日制).pdf
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/268454/010_inagakuen.pdf
伊奈学園総合高校の進学実績
令和7年度






中高一貫校が2クラスあり、難関校の合格の多くは、中学から入学している生徒の合格実績です。
部活動で活躍して、推薦で大学へ入学する生徒も多くいるようです。
引用サイト:伊奈学園総合高校ホームページ
https://inagakuen.spec.ed.jp/hs/f4f47e7a82aa8a7f377f930e99e0f064



中高一貫校の生徒を指導していたことがありましたが、英語と数学に関してはかなり進度が早かったです。中2の1学期のテスト範囲が中2で習うほぼ全てが範囲だったのは驚きました。
生徒の友人は高校1年で英検準一級の合格をしているなど、学力の高い生徒が多い様子でした。
伊奈学園総合高校のカリキュラム
伊奈学園総合高校は全国初の総合選択制普通科高校として創立されました。その特徴を体系化したのが「学系制度」です。これは大学の学部・学科に近い仕組みで、生徒が自分の進路や興味に応じて専門分野を選び、科目を組み合わせて学ぶことができます。
学系制度は、生徒の進路希望に直結する仕組みであり、大学進学や専門分野への準備を高校段階から行うことができます。
- 1年次は国語・数学・英語などの基礎科目を中心に学び、全員が共通して必要な学力を身につけます。
- 2年次以降は各自の進路や興味に応じて学系を選択し、専門的な学習を深めていきます。
このように、伊奈学園総合高校では「基礎から専門へ」という流れを明確にし、早期から進路に直結した学びを実現しています。
| 学系 | 学べる内容 | 進路との関連 |
| 人文系 | 文学・哲学・法学・経済学など | 法学部・経済学部・文学部など文系大学進学に直結 |
| 理数系 | 数学・理学・薬学・農学など | 理工学部・医学部・薬学部など理系大学進学に対応 |
| 語学系 | 英語・ドイツ語・フランス語・中国語 | 外国語学部・国際関係学部など語学力を活かした進路 |
| 情報経営系 | IT活用・会計・ビジネス教育 | 経営学部・商学部・情報系学部など社会で即戦力となるスキルを習得 |
| 生活科学系 | 保育・被服・福祉など実習中心 | 教育学部・家政学部・福祉系大学など実践的な進路に直結 |
| スポーツ科学系 | スポーツと科学を融合し課題解決力を育成 | 体育学部・スポーツ科学部など競技・指導・研究分野へ |
| 芸術系 | 音楽・美術・工芸・書道を少人数で専門的に学習 | 芸術系大学・音楽大学・美術大学など専門性の高い進路に対応 |



私が担当していた生徒は、理数系が苦手だったため、高校2年と3年次のカリキュラムに数学はいれませんでした。
高校によっては3年でも数学が必須な学校もある中で、文系科目の勉強に時間を使うことができたことは、第一志望の大学合格へ繋がったと思います。
伊奈学園総合高校の口コミと評判
総合評価
- 評価が分かれる高校
- 「やりたいことがある人には最適」「偏差値だけで選ぶと進路選択で苦労する」など、主体性が求められる。
- 「唯一無二の楽しさ」「この高校を選んでよかった!」と満足する声も多い。
- 楽しい学校生活
- 文化祭・体育祭などイベントは大規模で盛り上がり、友人関係も広がりやすい。
- 進学面の課題
- 指定校推薦は豊富で評定を取れば進学しやすい。
- 一般受験は自己努力必須。早い段階で進路を決める必要がある。
校則
- 比較的厳しめ:髪染め・化粧・ピアス禁止。スカート丈や服装チェックあり。
- 緩和傾向もあり:整容検査が減り、スマホ使用は先生次第。ハウスによって厳しさが異なる。
いじめの少なさ
- いじめは少ない:大規模校ゆえに逃げ場がある。部活で忙しくていじめの暇がないとの声も。
- 注意点:クラス替えがないため、人間関係が固定されやすい。
部活動
- 吹奏楽部が全国レベル:金賞常連で圧倒的存在感。
- 運動部も強豪:陸上・弓道・剣道・野球など関東・全国大会出場実績あり。
- 種類が豊富:文化部・同好会も多数。厳しい部活から緩い部活まで幅広い。
進学実績
- 指定校推薦が強み:日東駒専レベルは十分狙える。
- 一般受験は自己管理必須:国公立や難関私大を目指すなら早めの準備が必要。
- 進路決定が早い:1年次から学系選択があり、進路を見据えた科目選択が求められる。
施設・設備
- 広大なキャンパス:体育館3〜4つ、図書館2つ、プール、各種グラウンド完備。
- トイレの格差:ハウスや棟によって綺麗さに差がある。芸術棟は不評。
- 食堂なし:購買や自販機が中心。モールに弁当販売あり。
- 冷暖房完備:近年全教室にエアコン設置。
- 制服のデザインは不評:女子はブレザー、男子は学ラン。「ダサい」との声多数変更予定あり。新制服導入予定だが評価は未知数。



夏休みは受験対策の講座も受講できます。
授業の前後は図書館で勉強することもできます。
イベント
- 文化祭「いなほ祭」:60クラス以上が参加する大規模イベント。来場者数は約15,000人。
- 体育祭:上尾運動公園で開催。ハウスごとの競争が盛り上がる。
- その他:修学旅行、遠足、進路講演会など。球技大会はなし。
総括(生徒の声)
- ポジティブ派:「夢がある人には最高」「青春を楽しめる」「イベントが大規模で楽しい」「友達が必ずできる」
- ネガティブ派:「進路選択が早すぎる」「先生の質に差がある」「制服や施設に不満」
- 共通点:「主体性がないと厳しい」「指定校推薦は強み」「部活は全国レベル」「施設は広大で充実」
伊奈学園総合高校は「マンモス校」「総合選択制」「大規模イベント」が最大の魅力。一方で「早すぎる進路選択」「校則や制服への不満」など課題もあり、自分の夢ややりたいことが明確な生徒に向いている学校といえます。



3年生の授業選択の幅は広く、クラス関係なくそれぞれの授業へとハウス(校舎)を移動します。
生徒と一緒に選択するカリキュラムを選んだのですが、「この授業はレポート多いかも~」とか、「テストで点数取りやすいらしい」など、大学で自分の受ける授業を受ける科目を選ぶのと同じような感覚でした!笑
高校の基本情報
学校の概要
埼玉県立伊奈学園総合高等学校は、埼玉県北足立郡伊奈町に位置する公立高校です。1984年に設立され、総合学科制を採用している点が大きな特徴です。普通科のように文系・理系に分かれるのではなく、生徒一人ひとりの進路希望や興味に応じて科目を自由に選択できる仕組みを持っています。
教育目標は「自ら学び、自ら考え、自ら行動する生徒の育成」であり、幅広い選択科目を通じて、社会の発展に貢献できる人材を育成することを目指しています。
- 総合学科:必修科目に加え、2年次以降は進路に応じて科目を選択。文系・理系・芸術・スポーツなど多様な分野に対応。
- 外国語教育:英語を中心に、ドイツ語・フランス語・中国語などの選択科目も用意。
- 芸術系科目:音楽・美術・書道などを幅広く学べる。
- 情報系科目:プログラミングや情報処理など、現代社会に必要なスキルを習得可能。
立地とアクセス
【ニューシャトル利用】
・大宮駅⇒埼玉新都市交通ニューシャトル 内宿行・約22分⇒羽貫駅⇒徒歩・約10分⇒伊奈学園
【バス利用】
・上尾駅東口⇒朝日バス 県民総合活動センター行または伊奈学園行・約30分⇒伊奈学園下車
・蓮田駅西口⇒朝日バス 伊奈学園行・約20分⇒伊奈学園下車
・蓮田駅西口⇒けんちゃんバス 県民活動センター行・約25分⇒伊奈学園下車
・桶川駅東口⇒けんちゃんバス 伊奈学園行・約25分⇒伊奈学園下車
【自転車利用】
・北上尾駅→伊奈学園 約25分
・桶川駅→伊奈学園 約30分
・白岡駅→伊奈学園 約20分
・蓮田駅→伊奈学園 約25分
周辺は住宅地と自然が調和した環境で、静かな学習環境が整っています。近隣には県民活動総合センターや図書館もあり、学習・文化活動に適した立地です。
学校の歴史
| 年 | 出来事 |
| 1979年 | 埼玉県教育委員会が「総合選択制高校」構想を発表 |
| 1984年 | 埼玉県立伊奈学園総合高等学校が開校(全国初の総合選択制普通科高校) |
| 1985年 | ハウス制を導入(6つの校舎を小規模校のように運営) |
| 1990年代 | 選択科目を拡充し、7学系(人文・理数・語学・情報経営・生活科学・スポーツ科学・芸術)を体系化 |
| 2003年 | 伊奈学園中学校を併設し、中高一貫教育を開始 |
| 2005年 | 文部科学省よりSELHi(スーパーイングリッシュランゲージハイスクール)に指定、英語教育を強化 |
| 2010年代 | ICT環境を整備(校内LAN、電子黒板、iPad導入など) |
| 2020年代 | DX推進(ペーパーレス化、デジタル採点システム、アプリによる教職員間連携) |
| 2024年 | 創立40周年を迎え、記念行事を実施 |
伊奈学園総合高校の部活動
伊奈学園総合高校の部活動は「全国屈指のマンモス校」らしく、種類・規模・実績ともに非常に充実しています。吹奏楽部や陸上競技部などは全国大会常連で、文化部・運動部ともに幅広い選択肢があり、生徒の個性や目標に合わせて活動できるのが大きな特徴です。特に著しい活躍をしている部活動を紹介します。
【吹奏楽部】
伊奈学園の代名詞ともいえる部活動。全日本吹奏楽コンクールに24回連続出場し、金賞を16回受賞するなど全国トップクラスの実績を誇ります。部員数は200名を超え、国内外での演奏活動も行うなど、規模・実力ともに圧倒的です。
【陸上競技部】
女子4×100mリレーでインターハイ準優勝など、全国レベルの成績を収めています。県大会・関東大会でも多数の入賞者を輩出しており、競技力の高さと練習環境の充実が魅力です。
【弓道部】
全国選抜大会や関東大会に出場。団体戦・個人戦ともに上位入賞経験あり。
【剣道部】
県大会・関東大会で好成績を収め、男子団体・個人ともに上位入賞。
【野球部】
1990年に選抜高校野球大会へ出場した歴史を持ち、埼玉県大会でも準優勝経験あり。専用グラウンドを備え、練習環境は整っています。
参考サイト:伊奈学園総合高校ホームページ
https://inagakuen.spec.ed.jp/