北辰テストは毎回受けた方がいい??

塚田 悠太
プロ家庭教師
2019年に会社を辞め、プロ家庭教師として独立。さいたま市で「塾で伸びない中学生専門の家庭教師」として活動しています。

塾に通っていると「北辰テストはなるべく受けるようにしてください」と言われます。

また、「周りの人が受けているから」「受けた方がいいと言われたから」という理由で受験する生徒を多く見かけます。

ですが、北辰テストを受けた方がいいかどうかは、その生徒の状況によって違います。

そこで今回は、

・そもそもなぜ北辰テストを受けるのか
・どのタイミングで北辰テストを受けるといいのか

についてお話していきます。

目次

そもそもなぜ北辰テストを受けるのか

自分の今の実力を知るため

北辰テストを受けることにより、埼玉県全体でどのくらいの成績かを知ることができます。

模試は他にもいくつかあるのですが、北辰テストは3年生になると県内の約9割以上の生徒が受験する模試です。
受験者数が多いため、北辰テストでの偏差値は正確なものが出されやすく、私立高校の確約の基準としても採用されています。

また、模試を受けることで、今の自分が「できているところ」と「できていないところ」を確認することできます。

ただし、北辰テストは受けっぱなしにして、自己採点を行い、できなかった問題の解き直しをしなければ、「できているところ」と「できていないところ」の確認はできません。

テストで解いた問題を次から解けるようにするためにも、必ず模試を受けた当日に自己採点と問題の解き直しをしましょう。

勉強する目標になる

テストには「勉強をする目標やキッカケをつくる」という役割があります。

たとえば、授業開始前に小テストがあれば、前日や授業前の休み時間にその勉強をするようになりますし、定期テストがあるからこそ、計画的に勉強をしたり、テスト前に普段より長い時間、勉強をするようになります。

もし、定期テストが年に1回しかなければ、勉強をする時間はかなり少なくなってしまうはずです。
人は目標が遠くなると、どうしてもモチベーションを上げることが難しくなります。

北辰テストがあることで、「3週間後に受けるときには、少しでも点数を上げたいな・・・そのために、中1、中2の復習をしておくか」というように、入試に向けての勉強をするキッカケになるのです。

試験に慣れるため

北辰テストを受けることで、実際の入試に近い形式でテストを受けることができます。
実際に会場に行き、テストを受けることで

「問題の途中で、解く時間が少なくなってしまった時にどう対処するか」
「テスト中にトイレに行きたくなったり、消しゴムを落としたときにどうするか」

など、本番を想定した訓練をすることができるのです。
個人的には、3年生は全8回を受ける必要はありませんが、3回以上は受けて、本番の試験慣れを作った方がいいのではないかと思います。

私立高校での確約を取るため

埼玉県のほとんどの私立高校は3年生の北辰テストの成績を基準にして、確約を取れるようになっています。
もう少し詳しく説明すると、北辰テストの第3回~第7回までに受けた北辰テストの結果によって私立高校は確約を出します。
本庄早稲田、立教新座、慶応志木などの難関私立高校を除くと、埼玉県の私立高校の合格は本番の試験ではなく、確約をとっているかどうかでほとんど決まってしまいます。

つまり、確約=その高校の合格とほぼ同じ意味があるのです。


そのため、志望校が私立高校の場合には北辰テストが本番の試験のようなものですので、第3回~第7回の試験での成績を取ることに焦点を当てて勉強をする必要があります。

どのタイミングで北辰テストを受けるといいのか

第1回、第2回

3年生の4月中旬~7月初旬の2ヶ月半の間に「修学旅行」「体育祭」「部活の春、夏の大会」がある中で、「中間テスト」「期末テスト」もあり、北辰テストに向けた勉強時間の確保が難しいこのではないかと思います。

北辰テストの勉強に時間を割いていために、定期テストの勉強が間に合わずに内申点を落としてしまってはいけません。

ほとんどの学校では7月までに「中学1、2年生の範囲が出題される実力テストや模擬試験」が行われますし、北辰テストや公立入試の勉強は夏休み以降に十分な時間が取れますので、無理して受ける必要はないでしょう。

今後の北辰テストに慣れるため、どちらかを受験すれば、十分なのではないかと私は思います。

第3回~第7回

私立高校の確約基準がとれるまでは受けた方がいいでしょう。
もし、「学校の内申点」「部活動の実績」で確約が取れる場合や第3回と第4回でもうすでに確約を取れる成績を出せている場合には、必ずしも受ける必要はありません。

第8回

第8回は毎年1月末に試験が行われますので、おそらく本番前最後の模擬試験になるはずです。本番の試験に少しでも慣れておくために、公立入試を受験する人は受けておくのもいいと思います。

北辰テストは「私立高校の合格」や「勉強のモチベーションUP」など大い役立ちます。
しかし、何も考えずに受験をして、テストの振り返りをしなければ「時間とお金の無駄」にもなります。

なんとなく受けるのではなく、申し込み前に必ず、「なんのために受けるのか」を確認して、意図的に受験するようにしてください。
志望校合格できるように、北辰テストをうまく活用していきましょう。

【補足】
塾によっては、公立入試本番まで毎週のように模擬テストが行われます。また、私立の入試日程によっては、第八回の日程と入試日が連続となることもあります。受けた試験は間違え直しをすると効果的です。もし、日程に余裕がない場合には無理せず見送ることも検討しましょう。

【まとめ】北辰テストの目的と受けるべきタイミング

埼玉県の中学生にとっておなじみの「北辰テスト」ですが、周りに流されてなんとなく受けるのではなく、「何のために受けるのか」を明確にすることが大切です。

なぜ北辰テストを受けるのか

①自分の今の実力を知るため
→県内の約9割以上が受験するため、正確な偏差値がわかります。

②勉強する目標にするため
→入試という遠い目標だけでは中だるみしがちです。テストがあることで、中1・中2の復習などに向かうキッカケが生まれます。

③試験の雰囲気に慣れるため
→実際の会場で受けることで、時間配分やトラブルへの対処など、本番を想定した訓練ができます。

④私立高校の「確約」を取るため
→埼玉県の多くの私立高校では、第3回〜第7回の成績が確約の基準になります。私立志望者にとっては、ここが実質の本番です。

どのタイミングで受けるべきか

回次(時期)受験の目安・アドバイス
第1回・第2回
(4月〜6月)
無理して両方受ける必要はなし
この時期は行事や部活、定期テストで多忙です。内申点を落とさないことが最優先。実力試しや入試対策は夏休み以降で間に合います。
第3回〜第7回
(夏〜秋・冬)
私立高校の確約基準が取れるまでは受けるべき。
ただし、内申点や部活実績ですでに確約がある場合や、早い段階で目標の成績が出せた場合は、必ずしも毎回受ける必要はありません。
第8回
(1月末)
公立高校を受験する人は、受けておくのがおすすめ。
本番直前の最終シミュレーションとして、試験慣れするために有効です。

北辰テストは非常に有効なツールですが、振り返りをしなければ「時間とお金の無駄」になってしまいます。申し込みの前に必ず「なんのために受けるのか」を親子で確認し、志望校合格に向けて賢く活用していきましょう!

目次