図にして簡単に覚える

テストで点数をとるためには、覚えるべきことを覚える必要があります。
そこでよく聞かれるのが、「どうすれば、たくさん覚えれるようになりますか?」という質問です。
今までも、効率のいい覚え方についてはいくつか記事を書いてきていますし、「覚える量を増やすこと」も重要なのですが、同じくらい大切なのが「覚える量を減らすこと」です。

どういうことか。

一般的に、暗記については
「一度習ったことは、復習しないと忘れてしまいます。ですので、繰り返し復習をして、忘れないようにしましょう。」
と言われています。
私も繰り返し何度も何度も同じ問題を演習する重要性や、効率よく復習をする方法について記事を書いてきました。
ここで注意をしておきたいのは「テストに出やすい重要なところ」を繰り返し復習しようという点です。

繰り返しの勉強には、もちろん時間が必要です。
であれば、「そもそも覚える量自体を減らすことができないか?」という視点も大切なのです。
早く覚えるよりも、そもそも覚えなくて済む方が、効率がいいに決まっています。

では、どうすれば覚える量を減らせるのか。
ひとつの方法は「テストに出やすいところに絞って覚えること」です。
これについては、「定期テストで効率よく90点を取る方法シリーズ」に書いています。

もう一つの方法は「覚える情報量を減らすこと」です。
そこで今回は、図解によって覚える情報量を減らす方法についてお話します。
暗記内容によっては、「図解」を使うことで簡単に覚えれることができます。
今回はそのことを体感してもらえればと思います。

図解で楽に覚える例①:理科の公式

たとえば、

・速さ=道のり÷時間
・時間=道のり÷速さ
・道のり=時間×速さ

という公式があります。

 すぐに覚えるコツは、この図を覚えることです。

みなさんも昔教わったかもしれませんが、求めたい値の文字を隠すと、その公式がわかります。


道のりを求めたいときには「み」を隠します。

すると、下に「は」と「じ」が並ぶので、速さ×時間で求めます。

同じように、速さを求めたいときには、「は」を隠します。
すると、上に「み」、下に「じ」が残るので、道のり÷時間になります。

同様に、時間を求める時には、道のり÷速さになります。

中学二年生の理科で習うオームの法則も同じです。

電圧(V)=電流(A)×抵抗(Ω)
抵抗(Ω)=電圧(V)÷電流(A)
電流(A)=電圧(V)÷抵抗(Ω)

 も同じように、図にしてしまえばすぐにこの3つの公式を覚えることができます。 

Vを隠せば、A×Ω
Aを隠せば、V÷Ω
Ωを隠せば、V÷A
となり、公式ができあがります。

図解で楽に覚える例②:公民で習う三権分立

公民で習う、三権分立の要点を覚えるとします。
箇条書きにすると、下記が要点になります。

・国会は、内閣総理大臣を決めることができる
・国会は、内閣のメンバーに退陣を求める「内閣不信任決議」ができる
・国会議員は裁判官を裁く「裁判官弾劾裁判」ができる
・最高裁判所の長官は、内閣総理大臣によって指名される
・裁判所には国会が作るルールが憲法に反していないか、チェックする「違憲審査権」がある
・裁判所には内閣の命令や行政処分が憲法に違反していないか、チェックする「違憲審査権」がある
・内閣は衆議院の解散を決めることができる
・最高裁判所裁判官を解職するか否かを国民投票によって決める「国民審査権」
・国会の構成員を選ぶ「選挙」
・内閣は「世論」(マスメディア)の影響を受けて行動せざるおえない

箇条書きにしても、かなり量が多いですね。
教科書に書かれている文章は、当たり前ですがもっともっと長いです。
漢字も難しい語句が多く、あまり読みたくもないですし、正直なところ覚えたくもないですね。笑

これを図にしてみましょう。

こうすることで、覚えるのがかなり楽になります。
「語句」と「それぞれの場所」をさえ覚えてしまえば、これだけの情報量を正確にインプットできるのです。

このように図を使うことで、楽に情報を整理することができ、覚えやすくなります。
情報が多く、覚えにくい分野は「図にまとめて覚える」というのをやってみてください。

今まで、覚えれなかったものが、すぐに覚えるれるようになりますよ!