さいたま市・浦和・大宮 塾で伸びない中学生専門の家庭教師、塚田です。
「読解の問題はできる時とできない時で点数の差が大きい」
「読解や古文をどう勉強すればいいかわからない」
「作文の書き方がイマイチわからない」
「問題が多く、時間内に解き終わらない」
こんな悩みを抱えている中学生のために、今回は「効率よく国語の北進テストで偏差値65を取る方法」を解説します。
国語の北辰テストの点数の内訳は目安として
・読解50点
・古文12点
・作文12点
・その他(漢字、語句、文法など)26点
といった配点となっています。
そして偏差値65を取るためには80点が目標の点数になります。
今回は「読解」「古文」「作文」「その他」に分けて、それぞれ8割の点数を効率よく取る方法を説明していきます。
読解
《正答率5割以下の場合》
絶対的な文章を読む量と、語彙力が足りていない可能性が高いです。
問題集を取り組むよりも、まずは興味のある分野からでもいいので、本をたくさん読んで下さい。
できれば、様々なジャンルの本を読むと幅広く語彙力や知識がつくので、読解の点数は上がりやすくなります。
文章を読むことに抵抗がなくなり、読むスピードが早くなってきた頃には、模試の点数も今より上がっているはずです。
《正答率5割~8割の場合》
読解の問題集を買って問題を解きましょう。
答えの根拠が詳しく書いてある問題集がオススメです。
これから説明するやり方で取り組むと、毎回安定して高得点がとれるようになります。
①文章を読み、設問に答える
まずは制限時間内に解きます。
なぜその答えを書いたか、どの部位がわからなかったり、迷ったりしたかを意識して、解いてください。
その後に、時間が足りないと感じた場合は、時間を延長して納得のいく回答をつくってください。
②解説を読み、なぜその答えになるのか考える
感覚で答えると、読解の点数は安定しません。
読解はセンスではなく、なぜその答えが正解なのかの明確な根拠があります。
解説を読み、なぜ自分の答えは間違えなのか、なぜその解答が正しいのかをしっかりと考えて下さい。
③段落ごとに自分の言葉で要約する
読解とは「文章が何を伝えたいかを理解すること」です。
まずは、文章全体ではなく、段落ごとの区切りでなにが伝えたいことなのか、なにが表現されているかを把握しましょう。
要約は短い言葉でも大丈夫です。
④文章全体の流れを説明する
「文章全体がどのような流れや構成になっているか」
「筆者が伝えたいこと、表現したかったことは何か」
を自分の口で説明します。
①~④の手順で読解問題を繰り返すことにより、
答えや答えの根拠がどの辺り書いてあるかがわかるようになってきます。
また、読解問題は一度やるだけではなく、繰り返すと効果的です。
そうすることにより、
「前はどこで間違えたのか」「本当はどこに答えの根拠があるのか」など、読解のプロセスを復習することができるので実力がつきやすくなります。
《正答率8割以上の場合》
→読解問題は今までどおりの勉強で大丈夫です。作文やその他が8割以下の場合には、読解以外の部分で点数を稼ぐようにしましょう。
読解でもっと点数を伸ばしたい場合には、先程説明したやり方で問題集に取り組んで下さい。
古文
古文の北辰テストや入試問題の問題を解くコツは文章に書いてある
①注釈
②現代語訳
③設問文
を先に読むことです。
これは実際の北辰テストで出題された類題です。
太閤→豊臣秀吉
紹巴(ぜうは)→太閤のそばにつかえている人。和歌に通達した人物。
③設問文
・「季もたがひ」とありますが、次はこの部分についての説明です。
【紹巴は太閤の作った句の「Ⅰ」と「Ⅱ」の季節が食い違っていると言っている】
「Ⅰ」と「Ⅱ」にあてはまる言葉を一単語で探し、書き抜きなさい。
すると、この物語は
「秀吉の句に間違いがあり、仕えていた紹巴がそれに対して、何かをした話だな」
と予測できるのです。
古文はまず、文章を読む前に
注釈、現代語訳、設問文を読んで内容のイメージを掴みましょう。
中学の古文は高校の古文と違い、古文単語も文法も覚える量がかなり限られています。
ということは、少ない古文単語と文法がわかれば解ける問題だということです。
そのため、文章には注釈や日本語訳が多く書いてありますし、設問自体にも文章に書いてある内容がわかるヒントがたくさん書いてあるのです。
中学で習う数少ない文法と単語だけ覚え、注釈、現代語訳、設問文を読んで内容を予測し、問題演習を繰り返し行えば、必ず高得点を取れるようになります。
作文
作文は書き方のコツを押さえて練習を繰り返せば短期間で高得点が狙えます。
「埼玉県公立入試で満点が取れる!作文の書き方」に詳しく解説しています。
北辰テストの作文の採点方法は減点法です。
つまり、指定された文字数が書けていて、漢字や句読点のミスや文章としておかしなところがなければ、満点を取ることができるのです。
ポイントは「制限時間内に書けるかどうか」と、「いかにミスをしないか」になります。
オススメの参考書は【藤原流200字意見トレーニング】です。
北辰テストや公立入試は200文字の作文になっています。
この参考書は、200字書くための書き方や、注意するポイント、点数を取るために必要なことが簡潔に書いてあり、問題も取り組みやすい題材になっています。
それ以外(漢文、詩、短歌、文法、語句、漢字)
満点を取るためには、日頃からコツコツと語彙や演習問題を行う必要がありますが、
8割の点数を取るのなら、出やすい問題に絞って演習するだけでも十分対応できます。
出やすい問題は決まっているので、
「漢文、短歌、詩、文法」については
・中学国語をひとつひとつわかりやすく
・入試に向けてまとめるノート
など、出やすい問題と解説が付いている参考書を使いましょう。
「語句、漢字」については
・システム中学国語 漢字・語彙編
がオススメです。
いろいろな参考書やもらったプリントなどには手をださず、1,2冊の参考書を繰り返し何度も解きなおして、完璧にするようにしましょう。
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