さいたま市・浦和・大宮「塾で伸びない中学生専門の家庭教師」の塚田です。
今回は「宿題が終わらない!」という問題をどう解決するかについてお話していきます。
宿題が終わらい原因とは?
そもそも、「宿題が終わらない!」そういった問題が起きるのはどういう時かというと、休みが続くときでしょう。
「夏休み・冬休み・春休み」といった長期休みや、「ゴールデンウィーク・シルバーウィーク」といった大型連休などです。
では、「夏休み・冬休み・春休み・大型連休」の中で一番宿題が終わらないという問題が起きるのは、いつでしょうか?
間違いなく「夏休み」です。
なぜというと、休みの日にちが圧倒的に長く、宿題の量が多いからです。
しかし、冷静に考えてみてください。
1日あたりの宿題の量でいえば、夏休みが一番多いわけではありませんよね?
「平日なのにやたら宿題や小テストが出される日」や「テスト前や学期末のため、やたら提出物が多い時期」もあります。
そういった日の方が宿題の1日あたりの量は多いわけです。
では、「夏休みに宿題が終わらない!」となりがちなのか。
そうです。
「計画的に行えず、最後の方の日に大量に残ってしまうからです。」
つまりは、「宿題が終わらない問題」=「計画的に宿題をこなすことができない問題」なのです。
宿題を終わらせるための計画の立て方
今回は一番宿題が終わらなくなりがちな、「夏休みの宿題」を例に、どのように計画を立てるかについて解説していきます。
夏休みの宿題が終わるようであれば、他の長期休みも大型連休も同じように終わらすことができます。(というより、むしろ楽に終われせれるはずです。)
計画の立て方① 最初に終わらせてしまう
タイトル通りです。最初に終わらせてしまう一番優秀な作戦です。
取り組むときのコツは、「宿題がもし最初の3日で終わったら、どれだけ気分良く残りの休みを過ごせるか」を想像することでしょう。
そのことへのワクワクは最初にしか味わえません。あとはもう、そのワクワクを味わってまま突き進みましょう。
ただし、毎日の日記や天気や星の観察は残ってしまうかもしれません。そのあたりは、どこかのタイミングで取り組む必要があるでしょう。
計画の立て方② 最後にまとめてやる
➀とは真逆なこの計画。もはや計画と呼べるのかわかりません。笑
この作戦のいいところは、「宿題をやらないとまずい!!」という想いから、やり始めるとかなり集中して取り組むことができることでしょう。
この記事を読んでいる方も、追い込まれたからこそ、いつも以上の力を発揮した経験が1度や2度はあるのではないでしょうか?
やりたくないと感じながら、ダラダラと進めるよりは効率のいいやり方かもしれません。
注意点としては、「始めるのをギリギリにし過ぎないこと」「最後の方の日には出かける予定を入れないこと」でしょう。下手をすれば、終わらなくなってしまいます。笑
計画の立て方③ 数日ごとに終わらせる量を決める
これは、王道の計画の立て方でしょう。
たとえば夏休みの宿題であれば、
二週目→理科の自由研究を終わらせる
三週目→国語のプリントと美術の作品づくりを終わらせる
四週目→社会の調べ学習と家庭科の提出物を終わらせる
五週目→日記の書いていない箇所と、どうしても残っているものがあれば完成させる
このようにまとまった日にちで区切り、計画を立てます。
ポイントとしては、あくまでも「数日間の区切り」におさめておくことです。一日一日の計画を立てたがる人もいますが、細かく計画を立てても毎日きっちりとこなすことはかなり難しいでしょう。
イレギュラーな出来事もあるので予定よりもずれることもあります。
一週間ほどの区切りであれば、宿題をやらない日も作ることがあっても大丈夫ですし、計画を立てるのに時間をかける必要もありません。
注意点としては、区切りは必ず守る決めることです。
その区切りか期日までに終わっていなければ、「終わるまではスマホやゲーム、遊びに行くのを禁止にする」など、ルールを決めておいた方がいいでしょう。
計画の立て方④ ➀~③のハイブリッド型
私自身が一番オススメしているのは、このハイブリッド型です。
私自身は中学生を中心に指導を行っています。
夏休みの宿題を提出しているかは学校の内申点にも関わってきますし、夏休み明けには模試の勉強や2学期の予習をすることを考えると、夏休みが終わる間際に宿題がに追われてしますのは困るわけです。
ですので、私からも夏休みの宿題が問題なく終わるように計画を一緒に立てたり、確認をすることもあります。
実際にどのように関わって、どのように計画を立てているか紹介します。
【➀早めに終わらせるような計画を立てるような声掛けをする】
これは実際にしている声掛けです。
「だから、全部とは言わないけど半分以上終わらせちゃうのはすごくオススメ!それだけでも達成感あるし、十分いい気持ちでいれるからね。半分以上終わってれば、最悪夏休みの最後の2日くらいで本気出せば宿題終わるわけだし」
「どう?試しにやってみない?少しでもそれもありかな?って思うんだったら、とりあえずそのための計画今作っちゃうのありだと思うよ?その分家庭教師の宿題は少しにしておくからさ!」
→伝えるときのポイントは、「早めに終わることで気分良く夏休みが過ごせること」「早めにやる方が達成感や優越感があること」をなるべくイメージしてもらうことです。
全部の宿題を終わらせることは、正直なところ期待はしていません。
それでも、実際に宿題の半分以上を終わらせる生徒もよく見かけますし、中には本当にほとんどの宿題を終わらせてしまった生徒もいました。
もし、伝えていなければ、こういったことは起きなかったはずです。
案外、言ってみるもんだな~と思います。笑
【②残りの宿題をどのペースで進めるか、いくつかの区切りと期限をつくる】
とはいえ、基本的に宿題は残っているので、残った宿題を「数日単位の区切りにして、計画を立てていきます。
たとえば、最初の一週目で
「数学のワーク」と「理科の自由研究」「国語のプリント」
が終わっていたとしましょう。
すると、残りの宿題はこのように計画を立てていきます。
三週目→社会の調べ学習を終わらせる
四週目→家庭科の提出物を終わらせる
五週目→日記の書いていない箇所と、どうしても残っているものがあれば完成させる
③数日ごとに終わらせる量を決めるで作った計画である
二週目→理科の自由研究を終わらせる
三週目→国語のプリントと美術の作品づくりを終わらせる
四週目→社会の調べ学習と家庭科の提出物を終わらせる
五週目→日記の書いていない箇所と、どうしても残っているものがあれば完成させる
より、だいぶ余裕のある状況に変わったのがわかります。
【③もし宿題が計画通りに進まなかったら】
最初に一定量が終わってしまえば、あとは気の向いたときに宿題をやれば問題なく終わるはずです。
ただ、最初にやった後からほとんど手をつけずに、宿題が残っていることもあるでしょう。
その場合でも、宿題の量は減ってはいるので、「宿題がほぼ丸々残っている」という状況よりはかなりマシにはなります。
「学校がはじまるから、やらないとまずいな・・・」という気持ちから、普段よりテキパキと残りを終わらせてくれるはずです。
宿題が終わらないお子さんに焦っている保護者の方へ!
宿題が終わらない。
その状況で、どうしようか心配な方もいらっしゃるでしょう。。
・周囲からなにか言われるんじゃないか・・・
・担任の先生から、面談のときになにか言われるんじゃないか・・・
・宿題をやらない子になってほしくない
きっとこのように感じているのかと思います。
ここまで、「宿題を終わらせるためどうすればいいか」を説明しておいてなんですが・・・
「夏休みの宿題が終わらないからって別にたいしたことないだろ」
っていうのが本音です。
なにを隠そう、私自身も宿題はやっていないタイプでした。笑
でも、大人になってからは必要だと思うことはしっかりと取り組んでいます。
長い目で見ると、宿題を終わっていたかどうかは大きな問題ではなかったんじゃないかと思います。
最後に、宿題が終わらなくても、なんとかなるよね~って思えるようなエピソードを紹介します。
エピソード➀
中学校の時のよく一緒に遊んでいたS君。
夏休み明けに学校へ行くと、最初の授業で夏休みの宿題を提出しなくてはなりません。
まずは1日目。
先生に「宿題はどうしたんだ?」と聞かれると、
「すみません、まだ少しだけ終わっていません」と答えていました。
次に2日目。
「宿題はどうしたんだ?」と聞かれると、
「すみません、やっているのですが持ってくるのを忘れました」と答えました。
そして3日目。
「おい、宿題持ってきたんだろうな?まだ出してないのはお前だけだぞ」と言われると、島田君は衝撃の一言を発します。
「すみません、まだなにもやってないです」
もうすでに9/5になっていました。
島田君は夏休みが終わってから宿題を始めます。笑
しかも、中学校3年間、毎年同じで、
1日目→まだ終わっていません
2日目→持ってくるのを忘れました
3日目→なにもまだやってません
このセリフを3年間変わらずに使い続け、毎年学校に放課後残って夏休みの宿題をやっていました。
そんなS君ですが、その後はしっかりと勉強をして明治大学に合格してきちんと留年することなく卒業しています。
正直、長い目で見れば宿題が終わらないことは重大な問題ではないという考え方もあるのではないでしょうか?
エピソード②
これはネットの記事で見たものです。
小学生の佐々木君が夏休みの研究テーマで選んだもの。
それが、「宿題を最後の日まで残しておいた時の家族と自分の反応」でした。
このテーマ設定するだけで、本当にクリエイティブでおもしろいお子さんだなと思いますよね?笑
なぜこの自由研究に取り組むのかについては、
「この、研究を始めた理由は、毎年、宿題を十日ほどで終わらせていたけど、今年は、さいごまで宿題を残してしまった場合、家族と自分の気持ちをしらべてみたかったからです」
と、最初に書いています。
実際の書いていた内容です。
【初日】
夏休みも始まり、きぶんはウキウキな気分で宿題のことは、まったく頭にない。
【二日目から四日目】
ドンドコキャンプにいった。
とても楽しく、宿題のことなど、まったく頭にない。【5日目から8日目】
プールにいったり、毎日がたのしすぎて宿題のことなどまったく頭にない。
【9日目から13日目】
七夕まつりにいったりプールにいったりして 楽しすぎて宿題のことなどまったく頭にない。
【14日目から18日目】
100km徒歩の旅に出発。
旅のかこくさに宿題のことなどまったく頭にない。【19日目から22日目】
キャンプに行ったり海に行ったりおばあちゃん家にとまりにいったりバーベキューをしたり、花火を見たり花火をしたり“おぐにゃん”の家にとまりにいったり 夏井さんのかきごおりをたべにいったりし 夏休みで1番イベントがあり たのしい期間では、あったのだが、次第に夏休みがおわるというきょうふがぼくの心にめばえ始めてきた。
【残り三日】
本来なら、朝早くからやらなければ、ならない量が残っているのだが、ぼくは自由研究のために、宿題に手をつけるわけにはいかない。
なぜか、ぼくの弟もまったく手を付けていない。
大丈夫だろうか。【残り2日目】
朝、宿題をやらずに学校に行て、先生におこられる夢を見て目が覚めた。
もうげんかいだ。変な汗がとまらない。
普通に読んでて面白いですよね?
弟が宿題をやってないのもなかなかですね!
残り2日目で不安が襲ってきているのもかわいいなと思います。笑
そして、最終日の内容です。
最終日の家族の反応
【自分】
午前中は、なにも手がつかず、弟の宿題を手伝ってみた。
午後:お昼ご飯を食べおわり自分の宿題がまったく終わっていないことに気付く。なぜだろう。はき気が止まらない。宿題に手をつけ始める。
自由研究のためとは、いえ こんな研究に手を出してしまった自分に腹がたってしかたない。
かこにもどりたい…
かこにもどりたい…
かこにもどりたい…
かこには、もどれない。
やるしかない。
やるならいましかない。
なみだがとまらない。
かこにもどりたい…【父】
笑いながら「最後の日に泣きながらやってたな」と言う
【母】
目が合っても何も言葉をかけてこない。
もしかしてぼくは、大変な研究に手を出して しまったのでは、ないだろうか…【弟】
午前中:すごいいきおいで宿題をやり始めている。
午後:友達と遊びに行く彼の余裕は、どこから来ているのだろう。まさか、あいつもこの研究をやっているのか…
夜:帰って来た弟は、泣きながら宿題をやっている。もしかすると、この研究はぼくがやらなくても弟を研究すれば、結果が、分かったんじゃないだろうか。
個人的には、最後の「自分がやらなくても、弟を研究すれば結果がわかったんじゃないか?」のところが特に好きです。
将来大きくなったときに「こんな自由研究を小学校の時にしたことある」って言えるわけですし、きっと普通に宿題をやるよりも、得るものは大きかったのではないかと思います。