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小学校の時に不評だった先生の指導が中学ではすごく役に立っていた

塚田 悠太
プロ家庭教師
久喜中学校→浦和実業(特進コース)→明治大学(経営学部経営学科)

以前は大手家電量販店に勤務。パソコンが詳しくない人にもわかりやすい説明と丁寧な接客を続けた結果、販売コンテストでは最優秀賞受賞を受賞。

その後、学習塾の講師を経験。つまづきやすいポイントに絞った解説と、勉強方法の指導により、担当した中1、中2の数学のクラスで全員が定期テストの点数を上げる。
6年前に会社を辞め、プロ家庭教師として独立。さいたま市で「塾で伸びない中学生専門の家庭教師」として活動しています。

浦和周辺:塾で伸びない中学生専門の家庭教師、塚田です。

今回は「子供からも親からも不評だった小学校5,6年時の担任・Y先生の指導方法が「時間差」で素晴らしい教育結果を出した、というお話」
という、ネットで見つけた記事について紹介します。

目次

子供からも親からも不評だった小学校5,6年時の担任・Y先生の指導方法が「時間差」で素晴らしい教育結果を出した、というお話(抜粋)

学校の先生の能力って話が出ると、私の小学校5,6年時の担当の先生を思い出す。他のクラスでは行なってないのに、毎日10分間のミニテストをして、定期テスト前に子ども自身に目標を立てさせ計画を立てるよう指導してた。
今思えば、毎日テストを作り採点するのも、子供一人一人が作った計画表をチェックし、実行するように個別に指導するのは、並大抵の手間ではなかっただろう。
でも、先生の性格が粗いこともあって、余計なことをさせると、子供からも親からも人気はなかった。
私自身もいい印象はなく、親にブーブー文句を言っていた。そして、月日は経ち、中学生になり高校受験を向かえた。

田舎の学校なので、まぁ、学力は低いのだけど、私の学年では進学校に進んだ子が多かった。しかも、進学校に進んだ子のうち、小学校5,6年の時に同じクラスだった子が半数以上だった。
私はこのことに気づかなかったけど、近所の同級生の親がたまたま教育関係の人で、各親に聞いて廻ったらしい。

すると、小学校5,6年の時に無理やりやらされた、「目標を決め計画を立てて実行する」これを続けていた、などこれ以外でも小学校5,6年の時の経験が良かったのでは?と答えたらしい。私自身も計画表を立ててたけど、それが小学校5,6年の先生のおかげだったとはすっかり忘れていた。

親からも子からも不評だったその先生はずっと立場なかったらしい。新任で担当した私たちの高校入試の成績を、聞いて廻った教育関係者が「君がやったことは間違ってなかったね。結果が出たね」と伝えたら、男泣きしたらしい。

もちろん高校入試だけが指標ではないけど、4,5年たって、結果がでる教育もある。もしかしたら、4,5年は短いかもしれない。教育結果には時間差があるんだ、と実感を持って思う。
先生の能力はテストで計れるのか?誰がどう判断するのか?

子供からも親からも不評だった小学校5,6年時の担任・Y先生の指導方法が「時間差」で素晴らしい教育結果を出した、というお話

すぐに目に見えなくても、長期的に役立つ教育もたしかにある

学力に関しては、すぐに結果が出る指導方法がある一方、すぐに結果が現れないものの、後の学力に大きく影響を与えていることもあります。

例えば、部活や習い事に対して本気で取り組んだ経験のある子は、受験の時にも長時間勉強することができる子や、高い集中力で学習することができる子が多い傾向にあります。

また、自分の好きなことをとことんやっていた子も、一定の集中力を保って長時間勉強し続けることができるタイプの子が多いです。
家庭教師の生徒の中には「とにかく絵が好きでずっと絵を書き続けていた子」「ゲームを一日12時間やっていた子」「一日中読書し続けられる子」がいますが、そういった子は実際にそうでした。

自分の好きなことを通して「物事に没頭する経験」ができ、そのおかげで集中力がついたり、他のことに対しても没頭しやくなれます。

つまり、一見、勉強することに関係のない「ゲーム」「絵を書く」「スポーツ」「習い事」も実は、後の勉強に大いに役立っているのです。

その他にも
「読書をした経験」
「漫画を読んだ経験」
「テレビや映画を見た経験」
「さまざまな工夫をして、たくさんの遊びをした経験」
「囲碁、将棋、オセロなどの思考力を使うゲームをした経験」
なども、短期的には学力を上げるわけではないですが、

長期的にみると、その時の
「読書から得た知識」
「漫画から得た知識」
「テレビや映画を見た知識」
「クリエイティブな視点から物事を考えること」
「ゲームを通じて、論理的に考えること」
は勉強に大いに役立つはずです。

このように、すぐには役に立たなくても、長期的には役に立つ教育もあります。
小学生の時には、特に「長期的に役立つ教育」を意識して行うべきだと私は考えています。

小学生の勉強は、中学に入ってからの成績に大きな影響を与えている

小学校の頃、漢字や計算、教科書の音読、理科や社会の調べ学習をしっかりとやっていた子は、中学に入ってから成績が伸びやすいです。


漢字は、中学で習う漢字だけでなく、「小学校で習う漢字」+「中学校で新しく習う漢字」が組み合わされて問題と出されることが多いです。

国語の読解力は小学校の時の影響をそのままうけることになります。

理科も小学校の算数で習う「分数や小数の概念」「単位の変換(秒速を分速に直すなど)」「グラフの読み取り」などが身についていれば、それだけですぐに解けるようになる問題も多くあります。

社会は、小学校で習った知識にプラスして、さらに知識が増えていきます。小学校の内容が頭に入っていれば解ける問題もありますし、すでにある知識に関連して覚えることができ、新しい知識も頭に入りやすくなります。

数学も小学校の時に習った内容はわかっている前提で授業が進みます。
小学校の内容がきっちり身についている人は、授業を聞いて理解しやすくなりますし、計算力も、小学校から積み重ねている人とそうでない人では大きな差があるのです。

それらは点数に直接結びつきます。


そして、コツコツと小学生の時から積み重ねてきている人は、中学に入ってからも良い成績をとりやすくなりますし、学習習慣が以前からある子は中学に入ってからも学習時間を確保している傾向があるものです。

こちらの記事のY先生は、そのことを実感しているからこそ、小学校の頃に生徒や保護者から不評でも、熱心に家庭や生徒と関わりつづけたのだと思います。本当にすばらしいなと私は感じました。

子供からも親からも不評だった小学校5,6年時の担任・Y先生の指導方法が「時間差」で素晴らしい教育結果を出した、というお話(抜粋)

私の小学校5,6年の担任のY先生に関するツィートが私史上最大にRT等されていて驚いてます。

Y先生の他の指導内容を知りたいという声を頂いていますが、当時の私はY先生にはマイナスのイメージしかなく、高校入試結果とY先生の教育内容に関連がありそうだと知った時点でも、 「別にY先生のおかげだけじゃない」と反発したほどで、他のことはあまり覚えてないのですが、Y先生が親にも人気がなかった点について追記しようと思います。

Y先生が子供にも親にも人気がなかったのは、まるっと言うと、毎日10分ミニテストをやったりと、めんどくさい先生だったからです。
親子面談も多いし長い。おそらく親にとって手間だったのは、先のツィートで書いた「子供自身が目標を決め計画を立てた」これを実行させることです。子供はテストに向けて、とりあえず計画を立てるわけです。毎日何か一つ、教科書を5ページ読む、数学の問題を3問解く、星座の絵を書いて覚える。
そして、それを誰に確認してもらうか決めるんです。当時だと、ほとんどが親になったと思うのですが「教科書を5ページ読む」なら親の前で5ページ読んで、計画表の確認欄に親が印を入れる。それをテストの前の1~2週間といっても毎日です。Y先生は計画の立て方や内容に関して助言しますが、

最初の確認は親などに任せ、親がどう確認したかを含めて、計画の進み方を個別に見てたのです。めんどくさい先生です。
もちろん、この方法に合わない子供もいてて、その場合は学校に居残りさせられて、最初の確認からY先生がしてました。


こうなると更にめんどくさい先生で、親や周りの先生からも「そこまでしなくても…」と言われるわけです。
私の場合は母親に確認をしてもらったのですが、Y先生のおかげだけじゃない、と反発した時「あんたも私もY先生には鍛えられた」と諭されました。この言葉の意味が分るのもずいぶん後の事でした

子供からも親からも不評だった小学校5,6年時の担任・Y先生の指導方法が「時間差」で素晴らしい教育結果を出した、というお話

子供の学習をみるのは手間のかかること

学校の宿題をいわれなくても毎回こなし、わからないところは先生に聞いて解決してしまう子もいますが、大半の子はそうではありません。
だからこそ「家庭で宿題や授業がわかっているかの確認」が必要になってきます。
学校の宿題をやっているか、学校の授業の内容がわかっているかを確認するのは、なかなか手間のかかることだと思いますが、家庭での学習の確認があるかどうかで子供の成績は大きく変わると私は実感しています。

私の場合には、「学校の勉強内容が身についているか」は厳しくチェックされていました。もしわからなければ、母親が教科書や参考書を開いて教えてくれたり、一緒に問題を解いてくれていました。
そのおかげで、学校の授業がわからなくならずに小中学校を過ごすことができました。
ただ、学校の宿題でほぼ毎日出されていた「国語の教科書の音読」については、あまり母親はチェックしておらず、「読んだら自分でハンコ押しておきな~」という具合でした。
そのため、(音読するのめんどくさいから、やったふりしてハンコだけ押しておこう)と思ってしまい、国語の教科書の音読はあまりせずに小学校が終えました。
その結果、中学校に入ってからの国語のテストで、漢字や文法などの暗記する分野では点数は取れていましたが、読解の問題ではできない問題が多く、他の科目に比べて点数が悪かったです。

このように、小学校で家庭学習をしっかりとチェックしたかどうかが、中学の成績に影響を与えることは、身をもって実感しています。

また、家庭教師で生徒をみていても、やはり小学校の勉強をお父さんお母さんが見ていたご家庭の方が、成績が明らかに高いなと感じています。

家庭学習の重要性をしっかりと理解した上で、判断してほしい

家庭によっては「勉強はできなくてもいい」という考えの方もいると思います。
たしかに、学校の勉強がわからなくても生きていけないわけではないですし、学校以外の活動から生きていくために必要な知識や考え方、技術を身につけてきた人も大勢います。
それに、嫌いな勉強を無理やりやらせて勉強が嫌いになるくらいなら、本人が自分から勉強したいと思った時がくれば、そのときに手助けするとい考え方もあると思います。

実際、私の周りには学校での勉強はほとんどせず、学校の授業も聞かなかったという友人や尊敬できる知り合いがいますが、今も昔も幸せに生きているように見えるのです。

ですので、子育てに正解はないと思いますし、必ずしも勉強をやらせたり、家庭で勉強の協力をしなければいけないとは考えていません。

ただ、もしも「子供に学校の勉強をしっかりと取り組んでほしい」「学校でいい成績が取れるようになってほしい」と思うのであれば、家庭学習の影響は理解しておくべきだと思います。

子供からも親からも不評だった小学校5,6年時の担任・Y先生の指導方法が「時間差」で素晴らしい教育結果を出した、というお話(抜粋)

高校、大学へ進む過程で、効率よく学ぶ方法を自分なりに考え実行してきたわけですが、それを他人と比較する機会はあまりなかった。
自分が親世代となり友人と、仕事と結婚、子供の教育のことを話すようになったとき、そこで教育環境の相違に気がついたのです。

学力の高い地域の友人たちが重視してたのは、小さいうちにどれだけ子供がやってることを一緒にするか、やりたい事をフォローするか、だった。一緒に公園で遊んだり、野球チームの練習に付き合うように、勉強に関しても教科書を読んだり、答え合わせを一緒にする。

「大きくなったら勉強に付き合うの無理やろ、あとはもう夜食出すしかできない。今のうち。自分もそうやってもらった」と友人の一人は決意を滲ませるように言った。
Y先生が計画表に親の確認欄を設けた理由は、本当の所は分からないけど、親が子供の学習に関与する機会になった事は事実だろう。

それまで、母は私の勉強に関しては全くの放置だった。だから、母は「Y先生に鍛えられた」と言ったんだと思う。そして勉強に付き合う時期が過ぎても、別の形でフォローを続けてもらった。当時の子供や親、同僚に不評だったY先生の計画表だけど、振り返ると、学習習慣のないうちの家には影響大だった。

ここまで付き合って頂きありがとうございます。
教育は、先生だけがするものではありません。親、クラスの子、他のクラスの先生、近所の人、様々な人が関係してます。先生に技能は必要ですが、大阪市の学力低下は先生の能力の問題ですか?先生の能力給は、単純な逃げで根本を見てないと思います。

子供と一緒に勉強する

「一緒に公園で遊んだり、野球チームの練習に付き合うように、勉強に関しても教科書を読んだり、答え合わせを一緒にする。」
というのは、まさにそうだったなーっと思います。

思い出に残っているのは、中学二年の時に磁界のところがわからなかった時に母親と勉強したのは、いまだに思い出に残っています。
母親は大学に行っていないですし、理科の勉強が一番苦手だったらしいんです。
もちろん、中学で習う磁界なんてわからないんです。
それでも、とりあえず一緒に参考書読みながら、学校のワーク一緒やってみるんですね。
やってる母親が
「んー、なんだこれ、、、わかんないな、、、、」
「これはAでしょ?、、、え、答えCなんだけど!!」
「解説よんだけど、これどういうこと??」
とかいいながら、ただ一緒に勉強してるんです。
どうしてもわからないところは
「私もなんでその答えになるのか知りたいから、先生にちゃんと明日聞いてきてね!」
なんて言われていました(笑)

一見、(教えられないんじゃ意味ないんじゃないの?)と思われるかもしれませんが、そんなことないんです。

ひとりだったらわからないままにしてしまうところを、一緒に勉強する人がいるだけで、少なくともその部分も勉強するようになります。
それに、中学生ってまだまだどうやって勉強していいかわからない人も多いですが、教科書や参考書、ワークの解説を読んで調べている母親を見て「わからないところは、とにかく関係他のところをみてみるんだなー」っていうのを学べたりもします。

また、同じ「勉強やりなさい」と言われるのでも、「机に向かって学校の勉強している姿をみたことない親」に言われるのと、「例え答えがわからなくても空いてる時間に勉強一緒にやっている親」に言われるのでは、受け取る方の気持ちも変わってくるのです。

学校と塾に期待しすぎない

「先生の授業がわかりにくいから、わからなくなってる」ということを聞くことがあります。
そうなんです。一定数はわかりにくい説明の先生はいるものなのです。

だからこそ、授業がわからなくても自力で勉強ができるように「勉強のやり方」を知っておいた方がいいのです。

もし、「先生の教え方が悪いから仕方がない」と言いっても、なにか変わるわけではありません。

世の中、わからないことだけですし、社会人になると教えてもらえなくても自分で考えてできるようにならなくてはいけなくなりません。

そういうときこそ「勉強のやり方」を学ぶチャンスなのではないかと思います。


「大きくなったら勉強に付き合うの無理やろ、あとはもう夜食出すしかできない。今のうち。自分もそうやってもらった」と友人の一人は決意を滲ませるように言った。

中学校で反抗期を迎えれば、一緒に勉強するのはなかなか大変でしょうし、高校生になれば、親が言ったから勉強するなんてこともなくなります。

一緒に勉強しようと思ってもできなくなる日は必ず来ます。
ですので、もし少しでも「一緒に勉強してみようかな?」と思うようでしたら、一度試してみることをオススメします。

以上、【子供からも親からも不評だった小学校5,6年時の担任・Y先生の指導方法が「時間差」で素晴らしい教育結果を出した、というお話】を読んで感じたことでした。

素晴らしい体験談、ありがとうございました!

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