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成績が伸び悩まないためのコツ

塚田 悠太
プロ家庭教師
久喜中学校→浦和実業(特進コース)→明治大学(経営学部経営学科)

以前は大手家電量販店に勤務。パソコンが詳しくない人にもわかりやすい説明と丁寧な接客を続けた結果、販売コンテストでは最優秀賞受賞を受賞。

その後、学習塾の講師を経験。つまづきやすいポイントに絞った解説と、勉強方法の指導により、担当した中1、中2の数学のクラスで全員が定期テストの点数を上げる。
6年前に会社を辞め、プロ家庭教師として独立。さいたま市で「塾で伸びない中学生専門の家庭教師」として活動しています。

浦和周辺:塾で伸びない中学生専門の家庭教師、塚田です。

今回は成績が伸び悩まないためのコツについてお話します。

目次

【1.今の勉強のやり方を、まずは疑ってみる】


最初にして知ってほしいことは、勉強には、

「学校の勉強」「テスト勉強」「効率のいいテスト勉強」

があるということです。


・学校の勉強

学校で習う勉強全体ことです。
数学や音楽、総合学習の時間や選択授業などもあるでしょう。

・テスト勉強

テスト勉強は、テストで点数を取るための勉強です。
例えば、学校で習ったことを勉強していても、テスト範囲とは関係のない箇所を勉強していたら、それはテスト勉強ではありません。

・効率の良いテスト勉強

テスト範囲の勉強をするとして、
例えば、「スイスはどこか」という問題を 3 分間考えているとしましょう。
これは「テスト勉強」にはなるかもしれませんが、「効率のいいテスト勉強」ではありません。知らなければ、いくら考えても答えはわかりませんよね?すぐに答えを見れば数秒で済みはずです。


この3つを図に表すと、こうなります。

学校の勉強の一部にテスト勉強があり、
テスト勉強の一部に効率の良いテスト勉強があります。

なぜ、わざわざこんなことを説明しているのか。

それは、

「効率の良いテスト勉強をできているか?」

を考えてほしいからです。

例えば、塾や学校でよくある
・答えや解説のないプリントの宿題
・基礎がわかっていないのに、応用問題を解かなければいけない授業時間
・問題集をやって、丸つけして提出することこれらは、本当に効率の良いテスト勉強になっているのでしょうか?

「答えや解説のないプリントの宿題」

→答えを調べるのには、かなりの時間がかかりますが、答えと解説があれば時間はかかりません。
調べるはずだった時間で何度も解き直した方が、よっぽど身につきます。


「基礎がわかっていないのに、応用問題を解かなければいけない授業時間」

→基礎がわからなければ、応用は基本的に解けません。そ
の時間はあまり勉強になっていないのです。「問題集をやって、丸つけして提出すること」

→ワークや教科書で 1 度やったのと、全く同じ問題を出しても、点数を落としている生徒がたくさんいます。繰り返さなければ、できるようにならないのです。

【2、学習段階ごとのコツを知る】

2つ目のポイントは、
「学習段階」と「学習分野」
それぞれに合った勉強法を使い分けることです。

学習には、

「わからない状態」・・・解説を読んでも、なぜその答えになるのかよくわからないという状態

「わかる状態」・・・解説は理解できるが、自力では問題が解けない状態「できる状態」・・・時間があれば、問題が解ける状態

「即答できる状態」・・・問題を見て、すぐに答えはじめれる状態

という4つ分類があります。
そして、わかる状態から即答できる状態になるまでには、

①わからない→わかる
②わかる→できる
③できる→即答できる

という 3 つの段階があるのです。

それから、学習分野には
「暗記問題」と「解法パターン問題」があります。暗記問題とは、漢字や英単語、社会や理科の語句の暗記など、考えずに答えがわかる問題です。

解法パターン問題とは、数学や理科の文章題や、国語や英語の読解など、答えを覚えるだけでは解けない問題です。



【暗記問題編】


「わからない→わかる」

暗記が必要な問題は、時間をかけたところで答えることはできません。
考える時間があるなら、先に答えを見て覚えてしまう方が早いのです。答えがわからなければ、すぐに答えを見て覚えるようにしましょう。


「わかる→できる、できる→即答できる」

暗記問題の勉強のコツは

「サーキット勉強法」

を行うことです。
(詳しくは、ホームページのコラムで説明しています。)暗記で大切なのは、とにかく繰り返し思い出すことです。

そして、繰り返し思い出すことを効率よく行うためには、書くのではなく、目で見るか、口で覚えるようにしてください。

なぜ書くのがダメなのかというと、大幅に時間がかかるのです。
目で見るか、口に出すようにすれば、書く場合の 3 倍〜5 倍のスピードで繰り返すことができます。

覚え切って、最後の確認で紙に書くのはいいのですが、そ
れ以外はなるべく、口と目で覚えるようにして下さい。

単純暗記問題は 1 秒以内に答えれるようにしましょう。




【解法パターン編】

「わからない→わかる」

数学や理科なども、考えはじめるとかなりの時間がかかります。
私自身、応用問題にハマると、1時間ほど考えしまうこともよくありました。

しかし、効率よく勉強するためには、5分や10分など制限時間を決めて、時間が過ぎたらいさぎよく解説を読むようにしましょう。

そうすれば、同じ1時間でも、
「10分解く→5分で解説を読む→5分で解き直す」という流れを3セットできます。
こちらの方がよっぽど早く問題が解けるようになるでしょう。

また、解説を読んで理解できない場合ですが、
自力で考え続けると時間もかかりますし、わかるようになるとも限りません。
印をつけておいて、先生や成績の良い友達などわかる人に聞くようにしてください。




「わかる→できる、できる→即答できる」

解法パターン問題の勉強のコツは
「アウトプット勉強法」
を行うことです。

アウトプット勉強とは、解き方を人に説明する勉強法です。
人に説明をすると、
頭の中でその内容が整理され、情報がストーリー化されます。
ストーリー化された記憶は忘れづらく、長期的な記憶として定着するのです。

解法パターン問題は 5 秒以内に解き方や答えの根拠を説明しはじめれる状態にしましょう。

【3.成績の伸び方と時間の関係を知っておく】

まずは、このグラフを見てください。

注目してほしいのは、「できる状態」と「即答できる状態」の点数の違いです。
できる状態と即答できる状態では、なぜこんなにも点数に違いが出てくるのでしょうか?


【即答できる状態になると点数が伸びる理由】


①うろ覚えによる失点がなくなる

間違えが少なくなる分、当然点数は上がります。
せっかく難しい問題ができても、基礎問題を間違えれば、点数は伸ばせません。

特に、高得点を狙う場合に基礎問題を落としてしまうと、致命傷になってしまいます。


②時間切れによる失点がなくなる

時間があれば解けたとしても、試験時間内に答えが出ていなければ点数にはなりません。

問題集が即答できる状態になっていれば、テスト本番も、時間をかけずに解き進めることができるのです。 ③余った時間で見直しできる

見直しができれば、不注意による間違えや減点を減らすことができます。

1 問目の答えを間違えると、その答えを元に 2 問目以降も考えるため、連鎖的に失点してしまうテスト問題もあります。特に数学や理科はそういった形式の問題が多いので要注意です。

④応用問題の正答率が上がる

基礎問題にかかる時間を短縮ができれば、応用問題に時間をかけることができますので、応用問題の正答率も上がってきます。

また、応用問題は、今まで解いてきた問題の解き方の組み合わせで作られています。
問題集でやってきた問題を即答できるようになっていれば、
今までに身につけた解き方をすぐに思い出すこができるはずです。
そうすれば、今まで解いたことのないパターンの応用問題が出た時にも、身につけた解法パターンをすばやく組み合
わせていくことで、解ける可能性が上がります。

もう一つ注目して欲しい点があります。
それは、できる状態→即答できる状態にかかる時間です。

このグラフを見てください。


わからない状態→できる状態にするためには、授業を聞い
たり、参考書を読んだりと時間がかかります。

わかる状態→できる状態も、まだ慣れていない問題を考えたり、思い出しながら繰り返すので、こちらも時間がかかります。

しかし、できる状態→即答できる状態にするのは、考えたり調べたりする時間は必要ありません。
今できることを、スピードを上げて繰り返せばいいだけなのです。
やってみるとわかるのですが、あまり時間はかかりません。

できる状態→即答できる状態は全体の約20%の時間でできるようになるのです。

そして、この 20%の勉強で、成績は大きく伸びていきます。

「できる状態」でやめてしまうのは、非常にもったいないのです。

このグラフを思い出して、必ず即答できる状態まで繰り返して下さい。

【最後に】

勉強のやり方を変えた生徒は、問題ができるようになるスピードが大幅に変わります。

効率のいい勉強のやり方を知っているか知らないかで、中学の勉強はもちろん、高校や大学、さらには社会人になっ
てからの学習時間が大きく変わってくるのです。

効率よく勉強できる A さんと
勉強に時間がかかる B さんがいるとしましょう。


A さんが 2 時間かかる勉強を、
B さんは半分の 1 時間で勉強できます。

もし、毎日勉強を続けるとすると、

1 週間で A さんは 14 時間、B さんは 7 時間
1 ヶ月で A さんは 56 時間、B さんは 28 時間
1 年で A さん 672 時間 、B さんは 336 時間

という時間をかけて、2 人とも同じ内容を身につけることになります。


B さんは、余った年間 336 時間もの時間を自由に使うことができます。
遊びや興味のあることに時間を使うこともできますし、さ
らに成績を上げるために時間を使うこともできるでしょう。

私自身、私自身の話をすると、効率のいい勉強のやり方を身につけたのが浪人生の時でした。

もし、中学や高校の時に今の自分がいれば、浪人せずに行きたい大学に合格できたのではないかと思います。
そうすれば、1 年間という時間とお金をもっともっと自分の好きなことに使えたはずです。その後は、効率のいい勉強のやり方を身につけたおかげで、

・会社やアルバイトで商品知識を覚える時
・家庭教師をするために勉強をし直した時
・ビジネスの勉強をする時

など、実生活ですごく役に立ちました。

そして、これからも勉強する機会がある限り、今後も間違いなく役に立ち続けます。


そういった経験から、
正しい勉強のやり方を身につけてもらうことで、

「自分の行きたい学校に行く学力をつけて欲しい」「やればできる!という経験を通して自信をつけて欲しい」

「高校生や大学生、大人になってからも役に立つ『勉強のやり方』を身につけて欲しい」

そう思い、家庭教師をしています。

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