浦和周辺:塾で成績が伸びない中学生専門の家庭教師、塚田です。
今回は、私の尊敬している教育家である佐伯先生のブログの記事を紹介します。
子どもはみんな天才だ! 佐伯和也
人気メルマガまとめ 「母は菩薩のようでした」
東大に行く人の親の共通点
僕のメルマガを読んでくれてた人が、自分の勤めてる病院のお医者さんたちにアンケートを取ってくれたことがありました。
医者といえば、医学部を卒業する高学歴の代名詞みたいな存在ですよね。
さらにそこのお医者さんの中から、仕事もできて、人格的にも尊敬できる人だけを対象にしたアンケートでした。
何を聞いたか、っていうと、質問は2つ。
・子どもの頃に「勉強しなさい」と言われていたか
・どんな親だったか
です。
10人くらいに聞いてくれたらしくって、おもしろいことに、その全員が
「勉強しろ、と言われたことがない」
「母親は菩薩のようで、怒られた記憶がない」
っていうものでした。
もう1つ、似たような話があって、こちらをメルマガに書いた時に、読んでくれた1人が上記のようなアンケートを取ってくれたんですね。
その話っていうのが、ある東大教授が学生、すなわち、東大生向けに行ったアンケートです。
こちらは、10項目あったそうです。言われて
その授業に出席していた東大生たちに取ったアンケートでは、10項目のうち、8項目は人によって回答がバラけました。
しかし、あとの2項目はほぼ全員が同じ回答だったそうです。
その2項目っていうのが、
「勉強しろ、と言われたことがない」
「母親はほとんど怒らない人だった」
っていうものでした。
勉強しろと言われなかったのには、
「勉強しろと言わなくてもいいくらい、学校の勉強ができなかったり、宿題をやらなかった」
「怒らなくてもいいくらい、悪さをしなかった」
といったケースもあるのかもしれません。
(佐伯さんも書いていますが、まったく怒られなかったというよりは、怒られたのが記憶に残らない程度の強度で怒っていたり、本人が言われたことにたして怒られたという認識がなかったということだと思います。)
必要以上に怒ったり、必要以上に勉強させようとしたり、必要以上に口出しをすると、子供は勉強する意欲がなくなってしまうのは間違いなくありますね。
そう考えると、どうしたら怒ったり口出しせずに済むコミュニケーションや関わり方ができるかが大切です。
あとは、「子供のことを心配し過ぎない」のも大事なことです。
子供に勉強してほしいのであれば、お父さんお母さんが「子供が勉強するようになるコミュニケーション、関わり方」を勉強する必要があると私は思います。
仕事や子育て、家事などで忙しいとは思いますが、一日15分でもそういった勉強をして、一つづつ実践していけば確実に変化は起きてきます。
まず、遊ぶ中で楽しく学ぶことが先
子どもは生来的に学ぶことは好きです。
だから、勉強嫌いにするような関わりを無くせば、子どもは勉強が嫌いになりません。
どんどん楽しく学べちゃう。
すでに勉強嫌いになってるなら、
・『遊びの解放』と、
・知的好奇心の刺激の両方を進めていきます。
勉強の計画とか、宿題とかは、もっともっと後の話です。
子どもが「学ぶことは楽しい」って思うための土台作りができてから、です。
子供は、小さいころには「なんで空って青いの?」「なんで鳥は飛べるの?」「冷蔵庫ってなんで冷たいの?」など、たくさんの疑問を持ち、知ろうとしてお父さんお母さんに聞いていたと思います。
それは、もともと何かを知ろうとする気持ちが備わっているものからだと言われています。
しかし、知ること(勉強すること、本を読むこと、話をきくことなど)を強制されたり、聞いたり質問することが恥ずかしいと感じるようになると、そういった知的好奇心は弱まってしまうのです。
また、遊びの中には学びがたくさん含まれています。というより、遊びそのものが学びの一環です。遊ぶことを禁止されると、同時に学ぶこと(学ぶ意欲)も抑制されてしまいます。
だからこそ、
遊ぶこと(自分の意志で好きにすること)
↓
自分が好きなことを好きなように学ぶこと
をして、「知ることや学ぶことは楽しいことなのかも」と感じた上で、学校勉強や勉強の習慣をつけていくのが、「勉強が好きな子ども」になるために、必要ような過程なのです。
学ぶことが楽しければ、大人になっても学ぶ。逆もしかり。
勉強嫌いな人は、勉強嫌いなまま大人になります。
勉強が好きになるには、人生のどこかのタイミングで「学ぶ楽しさ」「心が動く体験」を積み重ねる必要があります。
その時、家庭の中に一人でも「学ぶことが好きな人」がいれば、子どもがその影響を受けて、学ぶことが好きになる可能性があります。
家庭にいなくても、塾とか、習い事とか、能力開発系の教室とか、学校とか、外部にいる人に頼ることもできます。
「学ぶことが好きな人」っていうのは、子どもからすれば、「世界を広げてくれる人」のことですね
自分の周りにも「学校の勉強は好きじゃなかった(やらなかった)」けど、大人になってからは本を読んだり、様々なことに興味を持っている友達や知り合いがいます。
その友達、知り合いと話を聞くと、ほぼ全員「勉強することをあまり強制されなかった、もしくは勉強するように言われても無視してやらなかった」という経歴を持っています。
その中には、
・小学5年生からほとんど学校に行かず、友達とたむろっていた人
・夏休みの宿題は、夏休み終わってから始める人
・学校の授業はほとんど寝ていて、起きているときは好きな本読んでいた人など、様々な過ごし方をしています。
勉強することを強制されなかったこと(もしくは言われてもやらなかったこと)で、学ぶことが嫌になったりせず、遊びの中で自然と「知らなかったことを知るのって楽しい」と感じる経験をし続けたことにより、大人になった時にも「知ることが好き」なのだと思います。
また、私自身は家庭教師をしている中で「学ぶことって楽しい!」「できなかったことができるようになるのって、気分がいい!」「今までにない視点でものごとみるのっておもしろい!」と生徒に思ってもらえるように、自分がまず体現し、関わるようにしています。