「どうやって勉強すればいいかわからない」
「英単語がなかなか覚えられない」
「中1の時は点数取れてたのに、今は授業を聞いてもわからない」
「塾に通っているけど、なかなか英語の成績上がらない」
そんな悩みを抱えている中学生と保護者のために、今回は「英語の定期テストで効率よく90点を取る方法」をお話しします。
英語という科目は、数学と並んで「積み上げの学問」の代表格です。しかし、英語には数学と決定的に違う点があります。それは、英語が学問である前に「言葉(言語)」であるということです。
言語である以上、正しいステップを踏んで「音」と「形」を馴染ませていけば、誰でも必ずできるようになります。
極論、英語圏の国に数年住めば、勉強が苦手な子でも英語が話せるようになりますよね?
それは、英語が「才能」ではなく「慣れ」の要素が強いからです。
本記事では、英語の定期テストで平均点突破から90点以上の高得点までを確実に狙うための、具体的かつ戦略的な勉強法を徹底解説します。
英語の成績を左右する「中1の壁」と「積み上げ」の正体!
なぜ中2・中3でつまずくのか?
中1の1学期は、アルファベットや基本的な挨拶、簡単な単語が中心のため、平均点も80点を超えることが多いです。しかし、2学期以降に「一般動詞とbe動詞の使い分け」「三人称単数現在形の-s」「過去形」などの文法が始まると、一気に脱落者が出始めます。
英語は、前の内容が分かっていないと、今の授業の説明でもわからない箇所が増えていきます。
例えば、以下の文章を見てください。
「あなたはこの前の木曜日、公園で何をしましたか。」
(What did you do in the park last Thursday?)
この一文を正しく作る、あるいは理解するためには、以下の知識がすべて必要です。
- 一般動詞とbe動詞の区別(doを使う判断)
- 疑問文の語順(Whatを先頭に置く)
- 過去形のルール(doをdidに変える)
- 前置詞の知識(in the park)
- 時を表す語順(last Thursdayを最後に置く)
中1の内容が抜けている生徒にとって、これは「暗号」です。
しかし、基礎がある生徒にとっては、以前習った
・「What do you do?」の 「do」 を 「did」 に変える
・「公園で」の表現だから「in the park」
・「前の」は「last」、「木曜日」は「Thursday」
これらを組み合わせるだけの、「簡単なパズル」に見えます。
「英語ができない」のではなく、「前の内容が抜けているだけです。
大抵はこの問題を解決するだけで、英語はできるようになります。
目標点数別・戦略的ロードマップ
現在の点数状況に合わせて、やるべきことを明確に分けましょう。
【0〜45点】
【⓪中1の基本を身につける】
戦略: 勇気を持って中1の最初まで戻る。
おすすめ教材: 『ひとつひとつわかりやすく。』シリーズ(学研)。
目標: 基本の内容のみに絞り、「中1で出てくる基本単語」「現在形、過去形、未来形に基本的な文章」「疑問詞を使った文章」を書けるようにしましょう。
内申点がどうしても必要な場合には、なんとか50点弱の点数を取って、通知表で3を狙う戦略をとることもあります。
今後、英語の成績を上げていくことを考えると、パターン⓪が必ず必要になります。
どうしても直近の定期テストで点数を取り、通知表で3が欲しい場合のみ、①から取り組みましょう。
【①熟語(イディオム)を暗記する】
熟語は、前の内容がわからなくとも点数をとることができます。例えば、「世界中で」のところが「around the world」であることを覚えれば、それだけど点数を取ることは可能です。
【②基本の文法問題】
学校に出ている基礎問題をできるようにします。過去形の変形や三人称単数で動詞の変形が必要な箇所で失点する可能性はありますが、それでも△で1点もらえることもあります。
【③並び替え問題】
例えば「ask +人+to+動詞の原形」が文法項目であれば、その通り並べれば正解できるように、基本の文法の型を覚えれば、案外当たるようになります。
【④全くわからなくても空欄は作らない】
長文問題であっても、知っている単語を拾っていくと「なんとなく、こんな話なのかな?」と推測することができます。正しくわからなくとも、推理ゲームにような感じで問題を解くと英語の能力とは関係なく解けることもあるのです。また、一般常識に当てはまらないような選択を消去するだけでも、正解率が上げることができます。
諦めずに1点でも多く点数を取りに行きましょう。
通知表で3を狙う場合には、授業態度をよくする」「わからないところを質問をする」「ワークを丁寧に取り組む」「自主学習したことがわかるノートを提出する」「単語など前の内容がわからなくとも点数が取れる小テストを頑張る」など、平常点を改善する取り組みをしましょう。
これらに取り組むことにより、定期テストの点数が低くとも評定で3をつくことがあります。
【ワークのやり方】
《①問題を解く》
テスト後にワークを提出する学校も多いので、書き込んでしまいましょう。もし、ワークがテスト前に提出があり、すぐに返されない場合にはコピー取って、使うようにして下さい。
《②マル付けをする》
答えが合っているものには○を、間違っているものにはチェックをつけ、赤ペンで正しい答えを書きます。
この時に、スペルを正確に書かないと、間違えたものを覚えてしまうので注意が必要です。
また、解説を読んでもなぜその答えになるのか疑問がある場合には☆マークをつけておいてください。
後でインターネットで調べるか友達や先生などわかる人に聞いて、わかるようにしましょう。
《③間違えた問題がなくなるまで繰り返し解き直す》
チェックマークの付いている問題を赤シートやノートなどで隠して解き直します。
タイマーで時間を設定し、短い時間で何度も繰り返し、定着させてください。
【45点→60点】教科書の本文をすらすら音読できるようにした後、日本訳の練習をする。
【英文を音読する】
まずはCDの音声を使い、英語の本文をスラスラ読めるようになるまで繰り返し音読します。
英文を音読するのには、3つ理由があります。
1つ目は、音読することにより単語の発音を覚えることができるからです。
単語を覚える時に、その単語が読み方がわからないまま覚えることは、非常に難しいです。音読をすることで、必然的に単語の発音を覚えることになり、読み方の確認になります。
2つ目は、音読をすることにより、単語の順番や前置詞、冠詞の使い方を自然と身につけることができるからです。
たとえば、わたしたち日本人は、「て」「に」「は」「を」「の」「が」などの助詞を、自然と使いこなすことができますが、「なぜ、ここは『は』なの?」と聞かれても、説明するのは難しいですよね?
英語も同じで、「in the park」というフレーズは勉強していると自然と身に付いてきますが、なぜ、「in」と「the」を使うのか、正確に理解して説明することはなかなか難しいのです。
音読は、こうした「文章のフレーズや流れ」といった英語感覚のようなものを身につけるため、最も効果的な方法になります。
3つ目は、音読をすることで、リスニング能力を鍛えることができるからです。
たとえば、「did」は「ディドゥ」、「you」は「ユー」と読みますが、「did you」と続く場合には「ディジュー」と読みます。
このように、「単語として読む時」と、「文章として読む時」とでは、読み方が変わる場合があります。
こういった読み方の違いは、音読をすれば自然と身につけることができるのです。
そのため、英語の勉強をする場合には、一番初めに教科書の英文を繰り返し音読してください。
15~20回ほど読めば、スラスラ読めるようになるはずです。
読みにくい部分はカタカナで読み方を振っていきましょう。
この時に、音声のモノマネするようにして読むとより効果的です。
【英文を見て、日本語に訳せるようにする】
「訳せない文章が出てくる→すぐに確認」を繰り返し、すべての文章を訳せるようにしましょう。
この時、ノートに書くとかなりの時間がかかってしまうため、必ず口に出して行うようにしてください。
教科書ガイドには、本文の日本語訳がすべて載っていますので、必要があれば購入して使いましょう。
【60点→80点】
【①教科書準拠ワークの基礎~標準(難問以外)】
書店に行くと、学校で使われている教科書ごとに分かれた「教科書準拠ワーク」が販売されています。
このワークは、「学校のワーク」を全問解けるようにしてあれば、7割以上の問題は正解できるようになっているはずです。
間違えた残りの問題を解けるようにすることで、文法や教科書に出てくる単語や熟語をほぼ完ぺきに身につけることができます。
難問に関しては80点以上を狙う場合には取り組みましょう。
【②学校のワークの長文と応用】
学校のワークで使用されている長文(もしくはその長文と似た文章)を出題する先生もよく見かけます。
問題を全問解けるようにし、本文の訳も確認しておきましょう。
【③学校で使用したプリント】
定期テストでは、学校の授業中に行った
・「英作文」
・「リスニング」
・「小テスト」
が出題されることがよくあります。
英作文は、出題される内容がある程度予想できるはずです。
減点されない文章がすぐに書けるようになるまで、繰り返し練習しましょう。
リスニングは、授業中に習った内容とほぼ同じ内容で、少し単語が変わっているだけの場合がほとんどです。
プリントやノートを繰り返し読み、どのような単語や表現が使われているか確認しておきましょう。
また、授業中に習った歌の聞き取り問題がよく出題されることも。その場合には、歌をyoutubeで聴きながら、プリントで歌詞(単語)を確認してください。
小テストの内容も出題されることがありますが、その場合には事前に「小テストからも、何問か出題します」と伝えられるはずです。
その時には、小テストと全く同じ問題が出る可能性が高いので、完璧にできるようにして確実に点数を稼ぐようにしましょう。
【80点以上】「応用」フェーズ:実力養成
「自由英作文が減点されずに解ける」
「初見の長文を読み解くことができる」
「リスニング問題で高得点が取れる」
80点以上に関しては、これらの力が必要となります。
そのためには定期テストの勉強だけでなく、模試や実力テスト、英語検定に向けた学習が必要となります。
「偏差値60以上の高校を狙う場合」や「英語を得意科目にしたい場合」にはこれらの勉強も進めましょう。
特に、英語検定を取得すると入試にも有利となりますので、おすすめです。
まとめ
1. 成功の鍵は「中1の基礎」にあり
中2・中3で英語がわからなくなる最大の理由は、中1の基礎(土台)に穴が開いているからです。
- 「暗号」か「パズル」か: 基礎がない子には英文が「意味不明な暗号」に見えますが、基礎がある子には単語を並べ替えるだけの「簡単なパズル」に見えます。
- 解決策: 今の授業がわからないなら、勇気を持って中1の最初(be動詞、一般動詞の区別など)まで戻ることが、急がば回れの最短ルートです。
2. 目標点数別・戦略的ロードマップ
自分の現在の点数に合わせて、取り組むべき優先順位を決めましょう。
| 目標点数 | 重点的に取り組むべき内容 |
| 0〜45点 | 【基礎の修復】 中1の基本(現在・過去・未来形、疑問詞)をやり直す。並行して熟語(イディオム)の暗記で得点を拾う。 |
| 45〜60点 | 【教科書マスター】 本文の**音読(15〜20回)**と日本語訳の練習。学校のワークの基礎固め。 |
| 60〜80点 | 【演習の強化】 教科書準拠ワークで問題パターンを網羅。学校のプリントや小テストを完璧にする。 |
| 80点以上 | 【実力養成】 初見の長文、自由英作文への対応。英検や模試の学習を取り入れ、英語の地力を上げる。 |
3. 学習効果を劇的に高める「2つの鉄則」
① 最強の勉強法「音読」の3大メリット
ただ眺めるのではなく、音声を真似して15〜20回音読しましょう。
- 発音の定着: 読める単語は覚えられる。
- 英語の語順感覚: 「in the park」などの塊が自然に身につく。
- リスニング対策: 自分で出せる音は、必ず聞き取れるようになる。
② ワークの「質」を高める解き直し法
- 即・丸付け: スペルミスは「間違い」として厳しくチェック。
- 分析: なぜ間違えたか疑問なら☆マークをつけ、必ず解決する。
- 反復: チェックがついた問題がなくなるまで、赤シートなどで隠して繰り返し解く。
