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成績UPストーリー:ひきこもり→学校に通うようになり、定期テストは驚異の252点UP

塚田 悠太
プロ家庭教師
久喜中学校→浦和実業(特進コース)→明治大学(経営学部経営学科)

以前は大手家電量販店に勤務。パソコンが詳しくない人にもわかりやすい説明と丁寧な接客を続けた結果、販売コンテストでは最優秀賞受賞を受賞。

その後、学習塾の講師を経験。つまづきやすいポイントに絞った解説と、勉強方法の指導により、担当した中1、中2の数学のクラスで全員が定期テストの点数を上げる。
6年前に会社を辞め、プロ家庭教師として独立。さいたま市で「塾で伸びない中学生専門の家庭教師」として活動しています。

最初会ったときには、学校にも通っておらず不登校の状態。
一日中ゲームをやっていて、勉強もしていませんでした。

 体験授業に行った時には、布団から出てこず、お母さんが無理やり机に座らせていました。
こちらが声をかけても反応せず、話もしてくれませんでした。(笑)

 とりあえず、勉強を教えてみようと思い数学の計算問題をやってみることに。


私が、

「おー!できてるじゃん!!飲み込みはやっ!!」
「うわー。惜しい!!めちゃくちゃ惜しい。さあ、今気づけたらセーフ!」

と言った声掛けをしていると、言葉は発しないものの、表情が変わってきて、ちょっとづつリアクションを返しくれるようになりました。

 そのあとは勉強はやめて、私が「小学校と中学校の時に、不登校だけど一緒によく遊んでいた子」の話をしました。

「その子も途中から学校来なくなったんだー。でも家近いから、よくゲームしに遊びにいってた。周りは不登校がどうこうっていう人もいるけど、そんなもん友達の俺からしたら関係ないって感じだったなー。」

「別に学校に行かない時期が人によってはあってもいいんじゃないかなーって思うんだよね。だってその友達も今はちゃんと働いて、自立してるわけだし。 俺はそう思うよー。」

 そう伝えると、K君も
「自分にも、たまに遊びに来てくれる友達がいるんだ、、、」と言葉を返してくれました。

「そうなんだ!いいね!なにして遊ぶのー?」と聞いて、そこからは会話してくれるようになりました。

 体験授業の最後、

「嫌だったら、無理して家庭教師やらなくていいと思うよ。もし一緒に勉強してもいいと思うなら、勉強はなるべく楽しくやろう!あと、くだらない話たくさんするからよろしく!笑」

と伝えて、帰りました。

次の日。お母さんから連絡があり、
「昨日、家庭教師どうするか聞いたら、あの先生だったら来てほしいと言っていました。私としても、ぜひお願いしたいです」
とお返事をいただきました。
(その時、私自身すごく嬉しい気持ちになったのを今でも覚えています)

当時、中学二年生の6月。
指導を始めた時の定期テストは5教科で110点ほど。
(定期テストの日だけは登校し、別室で試験を受けていました。)

まずは興味を持って取り組める数学だけ教え、中1の最初のところから勉強をスタートさせました。
「毎日15分だけでいいから勉強する」という約束をして、教えたところの復習と計算練習を宿題にしました。

・もともと飲み込みが早いこと
・数学1教科のみに絞って勉強をすること
・学校の授業の範囲に追いつくまでは、基本のところだけを繰り返す

この3つの相乗効果で、メキメキと力をつけていきました。

 

そして指導をはじめて5カ月後の2学期の期末テスト。

数学で88点を取ってきました!!

返ってきたテストを嬉しさと誇らしさが混ざった姿で見せてくれたことを、今でもはっきり覚えています。

3年生になると、学校に通い始めました。

その後は学校の授業を聞いているため、定期テストの成績もさらに伸びていきました。

 

2学期には、「3年生は休まずに学校へ通えていること」「3年生の通知表と北辰テストの成績が良いこと」を高校側に考慮してもらい、併願での確約をとることができました。

 

3年生の2学期の定期テストでは、5教科365点まで点数を伸ばしていました。

家にひきこもってずっとゲームをしていて、中1の勉強もほとんど頭に入っていなかった状態から、1年半でよくここまで変わったなと思います。

(中学生のそういった成長に関われるので、家庭教師は本当にやりがいのある仕事だと私は感じています。)

 

北辰テストの偏差値も58に上がってきていたため、自宅から近くの公立高校も受けることに。

,2年生で出席日数が少ないと合格するのはかなり難しいです。

逆転での合格をするためには、他の生徒の合格点よりはるかに高い点数をとらなければなりません。受験すること自体、大きなチャレンジです。

迎えた1月の私立高校の併願試験。
確約を取っていた2校に無事合格することができました。

「あと1カ月あるから、まだまだ成績は伸ばせるよ。」

「例えば、漢字テストって前日とか直前に勉強して覚えれば点数取れるでしょ?それは直前にやったことを記憶したまま試験を受けれるからなんだ。」

「でも同じテストを1カ月後にやったらもう忘れてて、点数あまり取れないと思うんだ。時間が経つと人は忘れていってしまうからね。」

「入試前のこの1カ月は、勉強した知識を忘れずに本番に挑めるボーナスタイムなんだ。
ゲームでもボーナスタイムで逆転できたりするのと同じ。頑張り次第で点数を大きく変えれるチャンスなんだ。だから、悔いなく頑張れ!!」

そう伝えました。

K君はもともと中2の途中から勉強はじめて点数が大きく上がっていった体験をしているので、テスト前の勉強の大切さも身を持って理解してくれたようです。

テストに向けて少し緊張しつつ、最後の1カ月も頑張ってやってくれていました。

そして、3月の合格発表。
結果は不合格でした。

(後日の点数開示では、合格点のボーダーより50点ほど高い点数を取ることができていました。やはり、1、2年生の時に学校へ通っていないことが影響大きかったようです。)

「不合格だった」という結果だけを聞くと、あまり良いイメージを持たれないかもしれません。しかし、私としては本当にいい受験だったと思います。


【後日談】

高校へ進学したK君は、高校に入ってからは部活に入り毎日学校へと通い、高校を卒業。

勉強でも、受験に向けて頑張ったことにより学力はかなり上がっていました。
そのため、コースで200人中2位の成績を取ることができ、2年生に上がるタイミングで2つ上の偏差値65のコースへ行くことができました。

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