【さいたま市周辺】塾で伸びない中学生専門の家庭教師、塚田です。
「覚える量が多すぎるて、やる気が出ない」
「定期テストに比べて、北辰テストや実力テストだと成績が悪い」
「資料問題が複雑で、わかりにくい」
こんな悩みを抱えている中学生・保護者の方のために、今回は効率よく社会の北辰テストで偏差値65を取る方法を解説します。
社会の北辰テストで点数を上げるための基本
社会の勉強は、
②その上で実践問題を解く
この順番が非常に大切です。
教科書や塾のテキスト、詳しく書いてある参考書は情報量が多く、分厚くなっています。
そのため覚える量が多く、どこが出やすいポイントなのかがどうしても分かりにくいのです。
情報量が多く分厚い参考書は、気になったところを調べるためだけに使うようにしてください。
薄くても、出やすいポイントに絞ってある問題集を数冊しっかりとこなせば、入試に対応できる力は十分に身につけることができます。
また、一度覚えたことも時間が経つと忘れていくものです。
そのため、
「同じ参考書」を
「何度も繰り返し」復習しましょう。
出やすい問題を繰り返し解いて、覚えていくことがポイントになります。
社会の北辰テストの特徴
社会の問題の特徴として、資料問題があります。
資料問題は応用問題として考えられていますが、出やすい問題が決まっています。
つまり、覚えてしまえば、他の科目の応用問題よりも楽に解くことができるのです。
資料の背景知識を押さえつつ、繰り返し問題を解けば自然と問題を解けるようになります。
また、地理の問題については、知識がなくても「資料の読み取り方」と「回答の書き方」に慣れてしまえば、点数を取ることができます。
歴史の問題は覚える量が多いので、まずは出やすい問題から順に勉強していくのがいいでしょう。
正答率の低い、歴史の出来事の並び替え問題については、
②どういった流れでその出来事が起きたのか
③その出来事が起きた年号
が問題を解くヒントになります。
並び替え問題は必要になる知識がどうしても多くなるので、出やすい問題を確実にとけるようにすることと、①→②→③の順番で覚えていくのがコツとなります。
偏差値ごとの勉強法
偏差値 ~50
「中学(地理・歴史・公民)をひとつひとつわかりやすく。」
この参考書はイラストや図が大きく書いてあり、取り組みやすい作りになっています。
まずはしっかりと解説を読み、その後に確認問題を解きましょう。
わからない場合にはもう一度解説を読み、確認します。
こちらに関しては、社会がとにかく嫌い!!という子向けの位置づけです。
「地理はいいけど、歴史はやりたくない!」という場合には歴史だけ勉強の入り口として使うのもいいと思います。
次に紹介する、「社会一問一答」を使っても問題がなさそうであれば、こちらは使わなくてもいいと考えています。
【高校入試 入試問題で覚える一問一答 社会(旺文社)】
この問題集のいいところは一問一答形式になっているところです。
通常の問題集の場合には答えが別冊子になっていますが、この問題集の場合には右に答えが書いてあるので、すぐに答えを見て覚えることができます。
時間を区切り、早いテンポで問題→答えを繰り返しましょう。
この時に、答えの根拠となるキーワードにマーカーを引いておくと、より効果的です。
一問一答をすべて答えられるようなれば、基礎~標準レベルの知識を網羅することができます。
すると、その後に取り組む実践問題集の6~7割の問題を解くことができるので、楽しく勉強できるようになりますし、実践問題を解いたときに一気に偏差値を上げることができます。
偏差値50→55
「北辰テストの過去問題」
一通りの基礎知識を入れてから、次は過去問題を解きます。
北辰テストの過去問題を見てもらうとわかるのですが、「ほぼ毎回出題される問題」が地理には存在します。
それが、
・「雨温図と都市名の組み合わせを選ぶ問題」
・「人口や農産物の生産量から、当てはまる都道府県を選ぶ問題」
・「等高線・地図記号・縮尺から適切な内容を選ぶ問題」
です。
この3つは実践を通じて解き方を身につけましょう。
北辰テストの解説を読み、気になるところは教科書やyoutubeで調べるようします。
全8回分を繰り返しとくことで、点数が取れるようになります。
この3問で10点上げることができるため、60点ほど取ることができるようになります。
偏差値55→60
「高校入試 入試で差がつく一問一答社会 文英堂」
先ほど紹介した「一問一答の入試問題で覚える一問一答 社会(旺文社)」とは別にもう一冊取り組みます。そうすることにより、「同じ内容でも聞かれ方が違う問題」や「片方には載っていないが聞かれることのある問題」についても網羅することができます。
知識系の問題集を2冊仕上げることにより、ほとんどの知識問題には対応することができるようになります。
「受験生の50%以上が解ける落とせない入試問題社会」
「高校入試 社会 出題率70%以上の問題」
この2冊の問題集は入試に出やすい問題だけを取り上げている問題集です。
実践的な資料問題や記述問題が多く載っており、北辰テストや学校の実力テスト、入試問題を解く力を効率よく身につけることができます。
実践問題を解くことで、今まで身につけた知識を定着させることができ、別の角度からの問いに答えることで、知識を深めていくことができます。
偏差値60→65
「受験生の50%以下しかとけない差がつく入試問題 社会」
この問題集のいいところは、出題率が高い問題かつ正答率の低い問題がまとまっていることです。
一問一答と入試の出題率70%以上の問題を解けるようになれば、正答率の高い問題は、ほとんど解けるようになっているはずです。
この段階では、出題率の高い問題かつ、正答率の低い問題を多くこなすことで、効率よく実力をつけることができます。
番外編 65→70
「佐島予備校合格講座 高校入試 塾で教わる社会の考え方・解き方」
応用問題や私立の入試問題が多く載っていて、となりのページにわかりやすく、大きな字で解説が書いてあります。
難易度の高い問題も多く扱っている中で、解説もわかりやすく載っているので、これまでの問題集を完璧にできるようになっている生徒が実力を伸ばすために、一番良い問題集だと思います。
また、偏差値70以上を取るためには、解説に載っているまとめポイントをしっかりと読み、赤字になっている部分を赤シートで隠して、穴埋め問題としてできるようにしておきましょう。
地理のよく出る問題
日本の雨温図を選ぶ問題
雨温図を選ぶ問題は、この図を選ぶだけで解けます!
九州は暑い!北海道は寒い!
これはわかりやすいでしょう。
日本海は雪が多いため、冬の降水量が多くなっています。
太平洋は夏の気温が高く、雨も多くなります。
一番迷うのが、「中央高地の気候」と「瀬戸内海の気候」です。
この二地域は乾燥していて、降水量が少ない特徴は同じです。
瀬戸内海はやや温暖で、中央高地はスキー場もあり、気温は低くなっています。
迷いやすい問題ポイントは狙われやすいので、必ず覚えましょう。
【問題①】
答えと解説
【問題②】
答えと解説
よく出る問題 時差の計算
「時差は1時間で15°」 と 「一番早い地域と一番遅い地域」
この二つさえ覚えておけば、問題は解けます。
日付変更線と西経や東経の計算のルールは知らなくても大丈夫です!この地図だけ頭に入れましょう。
苦手な人は、下の図を書いてから考えると間違えにくくなります。
実際の問題を例に解き方を覚えましょう。
問題① 西経45度のブラジルが3日午前11時のときに東経135度の日本は何日の何時か
問題② 東経150度のシドニーが3日22時のときに東経45度のイラクは何日何時か
問題③ 西経15度のセネガルが3日19時のときに西経75度のペルーは何日の何時か
解答と解説
【問題1】
今回、経度の差が105°なので、
105÷15=7時間が時差です。
イラクの方が遅いので、
時間を7時間戻して
答え 3日15時となります。
【問第2】
経度の差が60°なので、
60÷15=4時間が時差です。
セネガルの方が早いので、
4時間戻して 答え 3日の15時となります。
【問題3】
経度の差が180°なので
180÷15=12時間が時差。
日本の方が早いので
12時間進めて、 答え3日の午後11(23)時
よく出る問題 地図記号
これらの地図記号は、見ればわかるでしょう。
工場は田んぼは、「田植えされている稲」、果樹園は「果物」、工場は「歯車」のシルエットです。
○がつくと進化する三つも覚えておきましょう。よく聞かれます。
「言われてみればわかるシリーズ」としてして、これらも覚えておきましょう。
特に下の三つはよく問題で聞かれます。
ただ覚えるのではなく、由来を意識することで覚えやすくなります。
歴史
よく出る問題①平安仏教
天台宗は比叡山にある延暦寺で、最澄が開いた仏教
真言宗は高野山にある金剛峯寺で、空海が開いた仏教
というように、平安の仏教を聞かれる問題では、「宗教名」「宗教を開いた人物」「拠点となる山」「拠点となる寺」をそれぞれ覚える必要があります。
「天才冷えん!真空ここ!」で覚えましょう。
頭文字さえ覚えていれば、あとは候補の名称さえ覚えておけば、混ざらずに解答できます。
よく出る問題②鎌倉仏教
鎌倉仏教はこの6人と宗派の組み合わせを覚える必要があります。
浄土宗→法然
浄土真宗→親鸞
時宗→一遍
日蓮→日蓮宗
臨済宗→栄西
曹洞宗→道元
語呂合わせで覚えましょう。
まとめ
・教科書や詳しくまとめてある参考書は情報量が多いので、やる気が出にくく、覚える優先順位がわかりにくくなっているので、気になったところを調べるためだけに使う。
・一冊の参考書を何度も何度も繰り返し、全ての問題を解けるようにする。
・分厚くない、問題形式になっている、出題されやすい問題が載っている参考書を使う。
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