国語の北辰テストで偏差値を上げるコツ

塚田 悠太
プロ家庭教師
2019年に会社を辞め、プロ家庭教師として独立。さいたま市で「塾で伸びない中学生専門の家庭教師」として活動しています。

「読解の問題はできる時とできない時で点数の差が大きい」
「読解や古文をどう勉強すればいいかわからない」
「作文の書き方がイマイチわからない」
「問題が多く、時間内に解き終わらない」

こんな悩みを抱えている中学生のために、今回は「国語の北辰テストで偏差値を上げるコツ」を解説します。

目次

北辰テスト「国語」の基本情報 配点・平均点・難易度

大門ごとの配点

大問出題内容配点
大問1文学的文章(小説など)32点
大問2国語の知識(漢字・語句・文法など)24点
大問3説明的文章(論説文など)32点
大問4古文12点
合計100点

埼玉県公立入試が令和9年度から、マークシート式に変わりました。
それに合わせて、北辰テストも同様の対応を取り、2026年4月(第一回)の配点は上記のようになりました。
作文が出題されなくなり、その分読解問題へと割り振られています。
これまでの、大門1、2、4の記述問題はこれまでと変わらず出題され、特に変化はありませんでした。
2026年は、回ごとに配点が微妙に変わる可能性もあると予想しています。

【参考:2025年までの配点】

大問出題内容配点
大問1文学的文章(小説など)26点
大問2国語の知識(漢字・語句・文法など)24点
大問3説明的文章(論説文など)26点
大問4古文12点
大問5条件作文12点
合計100点

参考資料:https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/257619/r9gakuryokukensamondai_leaflet.pdf

平均点の推移

北辰テストの国語の平均点は、例年「55点〜60点前後」で推移しています。これは、数学や英語の平均点が40点台〜50点台前半になることが多いのと比べると、明らかに高めの水準です。

なぜ、国語の平均点はこれほど高めになるのでしょうか。
それは、他の科目は全く勉強せずに試験を受けた場合には、一桁台の点数となることもあるでしょう。
しかし、国語では、読書やこれまでの生活の中で触れてきた文章の蓄積により、勉強しなくとも偏差値60台を取ること受験生が存在する科目です。
他の科目に比べて低い点数を取る受験生の数が明らかに少ないため、平均点も上がっているわけです。

平均点が高いからこそ、「1つのミスが偏差値を大きく下げる要因になる」という、国語特有のシビアさがあることを知っておく必要があります。

偏差値50・60・70に到達するための得点ラインの目安

目標偏差値必要な得点ライン(目安)
偏差値5050点後半
偏差値6070点半ば
偏差値7090点前半

他の科目よりも、高い点数が必要となります。
3教科や5教科の偏差値は、それぞれの科目の偏差値を平均するわけではなく、合計点数から偏差値を算出します。
そのため、国語が得意でればその分、合計の偏差値は高く出せます。

ジャンル別の勉強法と点数を取るコツ

論理的文章

《正答率5割以下の場合》

絶対的な文章を読む量と、語彙力が足りていない可能性が高いです。
問題集を取り組むよりも、まずは興味のある分野からでもいいので、本をたくさん読んで下さい。
できれば、様々なジャンルの本を読むと幅広く語彙力や知識がつくので、読解の点数は上がりやすくなります。
文章を読むことに抵抗がなくなり、読むスピードが早くなってきた頃には、模試の点数も今より上がっているはずです。

《正答率5割~8割の場合》

読解の問題集を買って問題を解きましょう。
答えの根拠が詳しく書いてある問題集がオススメです。
これから説明するやり方で取り組むと、毎回安定して高得点がとれるようになります。

STEP
文章を読み、設問に答える 

まずは制限時間内に解きます。
なぜその答えを書いたか、どの部位がわからなかったり、迷ったりしたかを意識して、解いてください。

その後に、時間が足りないと感じた場合は、時間を延長して納得のいく回答をつくってください。

STEP
解説を読み、なぜその答えになるのか考える

感覚で答えると、読解の点数は安定しません。
読解はセンスではなく、なぜその答えが正解なのかの明確な根拠があります。
解説を読み、なぜ自分の答えは間違えなのか、なぜその解答が正しいのかをしっかりと考えて下さい。

STEP
段落ごとに自分の言葉で要約する

読解とは「文章が何を伝えたいかを理解すること」です。
まずは、文章全体ではなく、段落ごとの区切りでなにが伝えたいことなのか、なにが表現されているかを把握しましょう。
要約は短い言葉でも大丈夫です。

STEP
文章全体の流れを説明する

「文章全体がどのような流れや構成になっているか」
「筆者が伝えたいこと、表現したかったことは何か」
を自分の口で説明します。



①~④の手順で読解問題を繰り返すことにより、
答えや答えの根拠がどの辺り書いてあるかがわかるようになってきます。

また、読解問題は一度やるだけではなく、繰り返すと効果的です。

そうすることにより、
「前はどこで間違えたのか」「本当はどこに答えの根拠があるのか」など、読解のプロセスを復習することができるので確実に実力を上げることができます。

《正答率8割以上の場合》

→読解問題は今までどおりの勉強で大丈夫です。
古文や語句の問題が8割以下の場合には、読解以外の部分で点数を稼ぐようにしましょう。
読解でもっと点数を伸ばしたい場合には、先程説明したやり方で問題集に取り組んで下さい。

古文読解のコツ

古文の北辰テストや入試問題の問題を解くコツは文章に書いてある
①注釈②現代語訳③設問文
を先に読むことです。

これは実際の北辰テストで出題された問題です。

①注釈
太閤→豊臣秀吉
紹巴(ぜうは)→太閤のそばにつかえている人。和歌に通達した人物。

③設問文
・「季もたがひ」とありますが、次はこの部分についての説明です。
【紹巴は太閤の作った句の「Ⅰ」と「Ⅱ」の季節が食い違っていると言っている】
「Ⅰ」と「Ⅱ」にあてはまる言葉を一単語で探し、書き抜きなさい。


すると、この物語は
「秀吉の句に間違いがあり、仕えていた紹巴がそれに対して、何かをした話だな」
と予測できるます。

古文はまず、文章を読む前に
注釈、現代語訳、設問文を読んで内容のイメージを掴みましょう。



中学の古文は高校の古文と違い、古文単語も文法も覚える量がかなり限られています。
ということは、少ない古文単語と文法がわかれば解ける問題だということです。

そのため、文章には注釈や日本語訳が多く書いてありますし、設問自体にも文章に書いてある内容がわかるヒントがたくさん書いてあるのです。

中学で習う数少ない文法と単語だけ覚え、注釈、現代語訳、設問文を読んで内容を予測し、問題演習を繰り返し行えば、必ず高得点を取れるようになります。

それ以外(文法語句漢字)

満点を取るためには、日頃からコツコツと語彙や演習問題を行う必要がありますが、
8割の点数を取るのなら、出やすい問題に絞って演習するだけでも十分対応できます。


出やすい問題は決まっているので、

「漢文、短歌、詩、文法」については
・中学国語をひとつひとつわかりやすく
・入試に向けてまとめるノート
など、出やすい問題と解説が付いている参考書を使いましょう。

「語句、漢字」については
・システム中学国語 漢字・語彙編
がオススメです。

いろいろな参考書やもらったプリントなどには手をださず、1,2冊の参考書を繰り返し何度も解きなおして、完璧にしましょう。

目次