北辰テストと埼玉県公立入試の漢字で点数を取る重要性と配点
北辰テストと埼玉県公立入試の漢字の配点は10点となります。
1問2点で読みが6点分、書きが4点分出題されます。
現代文が2題で50点あるのだから、勉強しなくてもいいのでは?
そう思う方もいるかもしれません。
しかし、「古文の配点が12点」「作文の配点が12点」であることを考えると、なかなか高い点数だと思いませんか?
また。仮に「漢字が0点」の場合と「漢字が満点の10点」だった時で比較すると、
偏差値としては5前後変わってきます。
偏差値が5変わるとなると、
偏差値45の生徒は、偏差値50
偏差値62の生徒は、偏差値67
逆の場合だと、
偏差値60→55
偏差値47→42
など、
実際に考えてみると、大幅に印象が変わるのではないでしょうか?
漢字は正しい方法で勉強していけば、必ず覚えることができます。
優先順高く取り組む価値があるのが、実は漢字の読み書きの問題なのです。
出やすい漢字の傾向
漢字の読み
漢字の読みについては、
基本レベルのものから、漢検2級で出題されているような比較的難易度の高い読みも出題されます。
漢字は「読み」よりも「書き」の方が覚えるのに時間がかかります。
「書き」を覚えるのは、目で見るだけでなく、実際に書く必要があり、繰り返すことに時間がかかりやすいからです。
しかし、読みの場合には、手で書く必要はなく、読み方のわからない問題を1秒足らずで繰り返すことができるため、覚えるまでにかかる時間は短くて済みます。そのため、時間がない場合には、まず「読み」の練習を優先して行うようにしましょう。
配点としても、「読みが3問6点」「書きが2問4点」であることも、読みの勉強を優先する理由です。
知らない言葉が出てきたら、諦めて空欄にしておこう
そう考える方もいらっしゃるかもしれません。
たとえば、「肝腎」「堆肥」「網紀」が過去に出題されています。こうした漢字は今までに見たことがない漢字かもしれません。しかし、漢字の音読みを組み合わせることで、正答することができます。
先ほどの例でいえば、「肝腎」は「肝臓のカン」と「腎臓のジン」だとわかれば、「カンジン」読むことができます。
同様に、「堆積のタイ」と「肥料のヒ」で「タイヒ」、「連絡網のモウと紀元前のキ」で「モウキ」と回答できます。
このように、「他の漢字の組み合わせではどのように読むか」を考え、それぞれの読みを考えてみましょう。
漢字の書き
漢字の書きについては、読みに比べると難易度は高くありません。
漢字検定4級~3級レベルの漢字が書ければ、ほとんどの問題に対応できます。
稀に難易度が高い問題や、漢字自体は知っていても、間違えやすい問題も出題されます。
漢字は大問2の(1)で出題されます。
大問2の後半では、語句の問題として「四字熟語」「慣用句」「故事成語」が頻出となります。
これらは、語句の問題として出題されるますが、(1)の漢字の読み書きでも出題されるため、頻出語句は優先的に取り組むと良いでしょう。
よく出る漢字:読み
読み:1~10
1 専ら
もっぱら
2 畏怖
いふ
3聴衆
ちょうしゅう
4回顧
かいこ
5柔和
にゅうわ
6厳か
おごそか
7励む
はげむ
8潤滑油
じゅんかつゆ
9平穏
へいおん
10熟れた
うれた
読み:11~20
1 老舗
しにせ
2 厳か
おごそか
3諭す
さとす
4施す
ほどこす
5賄う
まかなう
6綻びる
ほころびる
7顧みる
かえりみる
8営む
いとなむ
9廃れる
すたれる
10健やか
すこやか
読み:21~30
1 抑揚
よくよう
2 掌握
しょうあく
3隆起
りゅうき
4寡黙
かもく
5琴線
きんせん
6陶酔
とうすい
7迅速
じんそく
8汽笛
きてき
9陳列
ちんれつ
10意匠
いしょう
読み:31~40
1 遂行
すいこう
2 旋律
せんりつ
3丹精
たんせい
4繁茂
はんも
5惜別
せきべつ
6輪郭
りんかく
7許諾
きょだく
8委嘱
いしょく
9示唆
しさ
10境内
けいだい
読み:41~50
1 企てる
くわだてる
2 操る
あやつる
3薦める
すすめる
4射る
いる
5努める
つとめる
6裁つ
たつ
7赴く
おもむく
8慕う
したう
9擦る
する
10奮う
ふるう
読み:51~60
1 驚嘆
きょうたん
2 変遷
へんせん
3峡谷
きょうこく
4警鐘
けいしょう
5行方
ゆくえ
6均衡
きんこう
7渓流
けいりゅう
8大仰
おおぎょう
9厚遇
こうぐう
10稚魚
ちぎょ
読み:61~70
1 海原
うなばら
2 叔母
おば
3草履
ぞうり
4土産
みやげ
5名残
なごり
6日和
ひより
7足袋
たび
8波止場
はとば
9紅葉
もみじ
10若人
わこうど
読み:71~80
1 哀愁
あいしゅう
2 麦芽
ばくが
3哀愁
あいしゅう
4思慕
しぼ
5舞踏
ぶとう
6平穏
へいおん
7奨励
しょうれい
8凡庸
ぼんよう
9銘菓
めいか
10哀悼
あいとう
読み:81~90
1 管轄
かんかつ
2 交錯
こうさく
3敢闘
かんとう
4起伏
きふく
5芳香
ほうこう
6吟味
ぎんみ
7遵守
じゅんしゅ
8浅薄
せんぱく
9机上
きじょう
10添付
てんぷ
読み:91~100
1 戒める
いましめる
2 誉れ
ほまれ
3殊に
ことに
4募る
つのる
5朗らか
ほがらか
6省みる
かえりみる
7妨げる
さまたげる
8瞬く
またたく
9杞憂
きゆう
10憩い
いこい
北辰テストによく出る漢字:書き
1~10
1 フクザツな関係
複雑
2 カンケツに言う
簡潔
3食料をチョゾウする
貯蔵
4楽器をエンソウする
演奏
5人口のスイイ
推移
6コウセキを認める
功績
7友人とダンショウする
談笑
8キチョウな意見
貴重
9会にショウタイする
招待
10辞任のイコウを示す
意向
読み:11~20
1 テンケイ的な事例
典型
2 人口エイセイを打ち上げる
衛星
3世界イサンを守る
遺産
4体育祭でセンセイを行う
宣誓
5ケイカイに踊る
軽快
6センゾクの料理人
専属
7情報をカクサンする
拡散
8世の中のフウチョウ
風潮
9チュウセイを誓う
忠誠
10現状をダハする
打破
読み:21~30
1 キョウヨウを身につける
教養
2 その他オオゼイ
大勢
3ヒカゲで休む
日陰
4物事のフンベツをつける
分別
5車がコショウする
故障
6会場をケイビする
警備
7コンナンな出来事
困難
8栄誉をセッシュする
摂取
9リガイの一致
利害
10レイセツに適した服装
礼節
読み:41~50
1 危険をサッチする
察知
2 テイサイを整える
体裁
3ジュウオウ無尽に駆ける
縦横
4ザッシの連載
雑誌
5商品をノウニュウする
納入
6海のエンガンにある
沿岸
7アッカンの演技
圧巻
8目標にトウタツする
到達
9試合のハンセイをする
反省
10シュウギョウ規則に従う
就業
読み:51~60
1 服のサイスン
採寸
2 病人を看護する
看護
3ホウフな知識
豊富
4天然のシゲン
資源
5オンコウな人柄
温厚
6ギロンを交わす
議論
7テンラン会が開かれる
展覧
8日常的なコウケイを見る
光景
9頭がコンランする
混乱
10忘れ物をホカンする
保管
読み:61~70
1 日がクれる
暮れる
2 班をヒキいる
率いる
3距離をチヂめる
縮める
4衣服をアむ
編む
5シャワーをアびる
浴びる
6イチジルしい活躍
著しい
7相手にユダねる
委ねる
8栄養をオギナう
補う
9荷物をアズける
預ける
10約束をヤブる
破る
読み:71~80
1 交渉をココロみる
試みる
2 勝利へとミチビく
導く
3星をナガめる
眺める
4念仏をトナえる
唱える
5時間をツイやす
費やす
6布をタつ
裁つ
7欠点をアラタめる
改める
8キビしい意見
厳しい
9気持ちがナゴむ
和む
10ホガらかな人柄
朗らか
読み:81~90
1 カゼをひく
風邪
2ヤヨイ時代
弥生
3物事のヒツゼン
必然
4シンチョウに取り組む
慎重
5お金をセツヤクする
節約
6役職をジニンする
辞任
7ミジュクな人物
未熟
8ソンシツをしてしまう
損失
9トクシュな事例
特殊
10キンベンな性格
勤勉
読み:91~100
1 フンイキが良い空間
雰囲気
2 ブッカクを巡る
仏閣
3メンミツな計画
綿密
4コウセキを称える
功績
5ギャッキョウに立ち向かう
逆境
6ショメイ活動をする
署名
7サイナンな出来事
災難
8ニンシキを改める
認識
9物質がネンショウする
燃焼
10フクザツな感情
複雑
効果的な漢字の覚え方
➀答えがすぐに見れる問題集を用意する
画像のような、答えがすぐに確認できる参考書を用意してください。
答えが別冊子になっていたり、後ろのページにあるものはあまり推奨しません。
理由としては、答えを確認するのに時間がかかるからです。
覚えるためには、繰り返し復習する必要があります。
その際に、答えのページをめくるったり、答えが載っている箇所を探す時間があれば、近くに答えを置いて確認してしまった方が良いです。
漢字については思い出すのに時間をかけるよりも、10秒経っても思い出せなければ、すぐに確認して覚えてします方が効率よく覚えることができます。
②時間を区切って覚える
タイマーや時計の秒針を使って、覚える時間を作ります。
漢字に限らずですが、覚えるときには時間を区切ることで集中しやすくなり、頭に入りやすくなります。
覚える時間は2分~5分が適切です。
人それぞれ覚える速さや、取り組む問題の難易度は違います。
自分で覚えることができる範囲を決めましょう。
③テストする
時間になったら、一度テストします。
そうすることで、「覚えたつもりでも覚えきれていなかった」とならず、間違えやすい問題を認識することができます。
また、テストをすることにより、「時間内に覚えるぞ!」と意欲が出やすくなりますし、覚える時間にも集中して取り組むことにも繋がります。
④間違えやすいところに印をつける
学習中に間違えた漢字や覚えにくい漢字には、印をつけておきましょう。印をつけることで、次回の学習時に重点的に復習することができます。間違えやすい箇所を意識して学習することで、記憶の定着が図れます。
⑤定期的に復習をする
漢字の学習は、一度覚えただけでは不十分です。定期的に復習を行うことで、記憶を強化し、長期的に覚えることができます。
➀覚えた翌日
②3日後
③1週間後
④テスト前
といったスケジュールで復習を行うと効果的です。
全ての問題を復習すると時間がかかるため、基本的に印がついている箇所を中心にして覚え直すようにしましょう。
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