【花咲徳栄高校の偏差値と確約基準】

塚田 悠太
プロ家庭教師
久喜中学校→浦和実業(特進コース)→明治大学(経営学部経営学科)

以前は大手家電量販店に勤務。パソコンが詳しくない人にもわかりやすい説明と丁寧な接客を続けた結果、販売コンテストでは最優秀賞受賞を受賞。

その後、学習塾の講師を経験。つまづきやすいポイントに絞った解説と、勉強方法の指導により、担当した中1、中2の数学のクラスで全員が定期テストの点数を上げる。
6年前に会社を辞め、プロ家庭教師として独立。さいたま市で「塾で伸びない中学生専門の家庭教師」として活動しています。
目次

花咲徳栄高校の偏差値

偏差値の概要

理数選抜58.3
特別選抜57.4
文理選抜53.6
選抜進学50.7
特別進学48.5
総合進学45.7
食育実践44.7

北辰テスト偏差値は44~58となっています。

単願で偏差値65以上、併願で66以上の目安で入学金・授業料(年間)が奨学金で免除となる制度があるため、理数選抜と特別選抜には偏差値65以上の生徒もいます。
食育実践と総合進学には、偏差値40前後で合格している生徒も見られます。

偏差値45~55は人数的なボリュームゾーンですが、加須周辺の地域ではこの偏差値帯の私立高校がありません。そのため、埼玉県北東部の「私立高校に進学したい生徒の需要」と「公立高校の併願校としての需要」を満たしており、受験者数が多くなっています。
私自身地元が久喜だったため、同級生は花咲徳栄へ通う生徒が多くいました。当時中学の1学年の人数が240人だったのですが、併願受験も含めると、40名以上は受験していました。6人に1人は受けていたことになります。

花咲徳栄高校の確約基準:2024年

単願推薦

3教科5教科9教科
理数・特選21
文理進学18
選抜進学11
特別進学10
総進・食育927

※内申(通知表)の合計が、三科、五科、九科いずれかが、基準を満たしていること

3教科or5教科
理数・特選61
文理選抜57
選抜進学53
特別進学51
総進・食育48


※3教科は「英・数・国」、5教科は「英・数・国・理・社」です。

併願推薦

3教科5教科9教科
理数・特選23
文理進学20
選抜進学12
特別進学11
総合進学1028
3教科or5教科
理数・特選63
文理選抜59
選抜進学55
特別進学53
総進50

※食育実践科は単願のみ確約を取ることができます。

花咲徳栄高校の入試要項

募集人数

理数選抜30名
特別選抜30名
文理選抜80名
選抜進学80名
特別進学100名
総合進学120名
食育実践80名

入試倍率

【2024年】受験者数合格者数倍率
1回単願3613551.0
1回併願187918231.0
2回2752561.1
3回53321.7
【2023年】受験者数合格者数倍率
1回単願3333321.0
1回併願163516191.0
2回2562511.0
3回26231.1
【2022年】受験者数合格者数倍率
1回単願4124081.0
1回併願171416961.0
2回2862801.0
3回19131.5

※普通科のみ表記しています。

花咲徳栄高校の併願校

公立高校

理数・特選伊奈学園総合、春日部東、春日部女子
文理選抜本庄、杉戸
選抜進学越谷西、久喜
特別進学久喜北陽
総合進学羽生第一、鷲宮
食育実践杉戸農業、羽生実業

私立高校

理数・特選春日部共栄(S)
文理選抜國學院栃木(特)
選抜進学正智深谷(I)
特別進学浦和学院(文進)
総合進学秀明英光(特)
食育実践

花咲徳栄高校の進学実績

大学への進学が約73%、専門短大への進学が約20%、就職が4%、進学準備などが2%となっています。
食物実践科の生徒は、専門学校や就職へと進む割合が高いです。

国立大学への進学は、埼玉大や群馬大などの地方国立大学がメインとなります。埼玉県立大学へは2023年が7名、2024年が8名と多くの合格者数を出しています。

評定3.0以上で平成国際大学への優先に入学があり、毎年20名ほどが進学します。

理数選抜の生徒は国立大学入学へ成果を上げています。
私立高校は中高一貫コースの生徒が進学実績を挙げる傾向がある中、北辰偏差値60以下かつ高入生のみで国立大学へ毎年10名以上合格合格しているのは素晴らしい成果だと私は思います。
余談ですが、私の中学の同級生も花咲徳栄高校へ入学し、2人は埼玉大学へと現役で合格をしていました。

花咲徳栄高等学校のカリキュラム

花咲徳栄高校では、生徒の進路や学習スタイルに応じた7つのクラスが設置されており、それぞれの目標に合わせた教育が提供されています。
普通科にはアルファコースとアドバンスコースがあり、アルファコースには理数選抜クラス・特別選抜クラス・文理選抜クラスがあり、最難関大学への進学を目指す生徒向けのカリキュラムが組まれている。

アドバンスコース

アルファコースには理数選抜クラス・特別選抜クラス・文理選抜クラスがあり、最難関大学への進学を目指す生徒向けのカリキュラムが組まれている。

・理数選抜クラスは数学や理科の高度な学習を中心に、大学入試に必要な知識を深める
・特別選抜クラスは幅広い科目をバランスよく学びながら、難関大学への進学を目指す
・文理選抜クラスは文系・理系の専門科目を強化し、志望大学の入試に対応できる力を養う

アルファコース

アドバンスコースには選抜進学クラス・特別進学クラス・総合進学クラスがあり、国公立大学やGMARCHレベルの大学への進学を目指す生徒向けのカリキュラムが整備されている

・選抜進学クラスでは、受験科目に重点を置いた授業が行われ、大学入試に向けた実践的な学習が可能
・特別進学クラスは幅広い学問領域を学びながら、個々の進路に応じた指導が行われる
・総合進学クラスでは、基礎学力をしっかりと身につけながら、大学進学を目指す

食育実践科

食育実践科では調理師資格の取得を目指し、専門的な学びを深めることができます。

・調理実習や地産地消を学ぶための収穫体験など、実践的な学びが充実
・食育実践科では、調理師免許の取得を目指し、専門的な知識と技術を学ぶ。卒業時に調理師免許を取得できるカリキュラムが組まれている

各クラスでは、学習の質を高めるためにアクティブラーニングを導入し、グループワークやプレゼンテーションを重視した授業が展開されている。特にアルファコースでは、大学入学共通テスト対策講座や志望校別の演習講座が開講され、受験に向けた実践的な学習が可能となっている。アドバンスコースでは、文系・理系別のカリキュラムが組まれ、受験科目に重点を置いた授業が行われる。
また、進学指導にも力を入れており、駿台予備校と提携したサテライト講座を導入し、個々の学力に応じた学習支援を行っている。さらに、長期休業中には特別講習が実施され、受験対策を強化する機会が提供されている。

花咲徳栄高校の生徒の口コミ

授業・進学


・食育実践科は授業の進度がゆっくりで理解しやすく、テストの平均点も普通科より高い傾向がある
・アルファコースは朝学習や放課後授業、夏期講習が必修で、進学志望の生徒には最適な環境
・アドバンスコースの選抜進学クラスは授業態度が落ち着いており、しっかり勉強すれば高得点を取れる
・特別進学・総合進学クラスは部活動を優先する生徒が多く、授業の進度が比較的緩やか
・指定校推薦枠は下位コースに回されることが多く、アルファコースや選抜進学クラスでは一般受験を勧められる

部活動

・野球部は全国的に有名で、プロ野球選手がオフに訪れることもある
・ソフトボール部、競泳部、ボクシング部、女子サッカー部、空手道部などが強豪として知られている
・テスト期間中でも部活動が継続される場合があり、特に運動部は練習時間が長い
・文化部の活動も行われているが、一部の部活動では厳しい指導がある
・吹奏楽部は休み返上で練習を続けており、部則が特に厳しい部活の一つ


設備・施設


・校舎は広く、最初は移動に苦労することもあるが、慣れれば利便性を感じられる
・体育館が2つあり、室内温水プール、図書館、野球場、プラネタリウムなど充実した施設を有している
・大学入試センターや静かな自習室があり、学習環境が整っている
・校内にはコンビニや学食があり、食事面での利便性が高い
・設備は比較的新しいが、一部のトイレが臭うなど、改善の余地があるとの意見もある

校則・生活

・食育実践科の調理実習に関する規則は厳しいが、基本的な髪型や身だしなみを守っていれば問題なし
・スマートフォンは持ち込み可能だが、使用は禁止されている
・第一ボタンを開けると注意されるなど、細かい服装指導がある
・バイトは基本禁止だが、特別な事情があれば許可される場合もある
・整容指導の際は厳しいチェックがあるが、普段は規則がそこまで厳しくないとの声もある

いじめ・人間関係

・いじめはほとんど報告されておらず、生徒間の関係は比較的良好
・男女別のグループができることが多いが、相互に仲の良い人も多数
・先生が厳しいため、いじめをする環境が生まれにくい

イベント・行事

・文化祭ではスマートフォンの使用が認められる場面もある
・修学旅行はコロナ禍の影響を受けたが、今後は海外での実施が期待されている
・遠足では選択肢に不満を持つ生徒もいる

花咲徳栄高校の基本情報

立地とアクセス

住所:埼玉県加須市花崎江橋519
最寄り駅:東武伊勢崎線の花崎駅(南口から徒歩約10分)

学校の歴史

・1982年開校。当初は普通科のみ
・1984年に食物科(現在の食育実践科)が設置
・1994年にはスポーツセンターが竣工し、屋内温水プールやボクシングジムなどの設営
・2003年には進学棟が新設
・2014年には食物科が食育実践科へと改称され、文部科学省のスーパー食育スクール事業に指定される
・2017年には第99回全国高等学校野球選手権大会で優勝し、埼玉県勢として初の快挙を達成

まとめ

【花咲徳栄高等学校の概要と特色】
花咲徳栄高校は埼玉県加須市にある私立高校で、7つのクラス編成を通じて生徒の進路や学習スタイルに応じた教育を提供しています。

【偏差値と奨学金制度】
・北辰テストの偏差値は44~58
・単願で偏差値65以上、併願で66以上で入学金・授業料免除の奨学金制度あり
・食育実践科や総合進学クラスでは偏差値40前後での合格例あり

【進学・就職状況】
・大学進学率は約73%(埼玉大学・群馬大学などの地方国立大学が中心)
・専門短大への進学は約20%
・就職率は約4%、進学準備などが約2%
・食育実践科の生徒は専門学校・就職へ進む割合が高い

【学科・コース構成】

普通科(アルファコース)
・理数選抜クラス(数学・理科重視)
・特別選抜クラス(幅広く学習し難関大学進学)
・文理選抜クラス(文系・理系特化)

普通科(アドバンスコース)
・選抜進学クラス(受験重視)
・特別進学クラス(進路別学習)
・総合進学クラス(基礎学力の定着)

食育実践科
・調理師資格取得を目指し、実践的な学び
・収穫体験や地産地消を学ぶ機会あり

【進学指導と特別講座】
・駿台予備校と提携したサテライト講座を導入
・共通テスト対策講座・志望校別演習講座を開講
・夏期講習や長期休業中の特別講習を実施

【学生生活・部活動】
・指定校推薦枠は下位コースに回ることが多く、上位コースでは一般受験を推奨
・部活動は全国的に有名な野球部をはじめ、競泳部・ボクシング部・女子サッカー部・空手道部など強豪多数
・吹奏楽部は厳しい指導があり、休み返上で練習することも

【校則・設備】
・スマートフォンの持ち込みは可能だが、使用は禁止
・アルバイトは禁止だが特別な事情があれば許可される場合もあり
・設備は体育館2つ、温水プール、図書館、野球場、プラネタリウムなど充実
・食堂・コンビニがあり、学習環境も整備されている

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