さいたま市で「塾で伸びない中学生専門の家庭教師」をしている塚田です。
今回は北辰テストの英作文で「最短で満点」を取るための書き方をお伝えします。
北辰テストの英作文は、書き方のコツさえ知ってしまえば、すぐに高得点を取ることが可能です。
実際に私が教えている生徒は英語定期テストが30点の生徒でも、北辰テストに前日に教えてることで英作文で満点を取ってきたことがあります。
そのコツを教えますので、ぜひ覚えて英作文は満点を狙いましょう。
北辰テストの英作文:配点と採点基準
2024年の北辰テストでは、「2番に4点問題の英作文」「5番に6点問題の英作文」があります。
また例年通りであれば、第7回と第8回の学校選択問題では配点が12点もあります。
2番については、ある程度基本的な英作文の能力が必要となります。
基礎の文法と英単語を覚える必要があるため、日々の積み重ねが必要となるでしょう。
一方、5番の英作文については「英語の文法や英単語を知っているか」よりも、「いかに設問の条件を満たした文章を思いつくか」の能力が必要となります。
ここで必ず押さえておくべきポイントがあります。
それは、北辰テストの英作文は加点法ではなく減点法だということです。
加点法とは、「できていれば点数を加える、よりよい内容であればさらに加点を加える」という採点方式です。もし北辰テストの英作文が加点法であれば、「難解な表現」「文字数の多い文章」「高度な文法」「説得力のある文章構成」を書くことで高得点が取れるようになります。
しかし、北辰テストの英作文は減点法です。
つまり、どんなに難しい単語を使い説得力のある文だったとしても、文法的な間違えやピリオドを忘れるなどのミスがあれば、点数は下がってしまうのです。
裏を返せば、どんなに簡単な文章だったとしても、文法的な間違えがなければ満点が取れるということです。
【覚える表現】
それでは、ここからは5番の英作文で満点を取るためのコツを紹介していきます。
まずは、英作文で使いやすい表現をストックしておきます。
以下の文章を書けるようにしましょう。
➀私は京都が好きです。
I like Kyoto.
②私はピアノを弾くのが好きです。
I like playing the piano.
→「~するのが好き」は「to+動詞」か「~ing」で書きます
③私はテニスがしたいです。
I want to play tennis.
④それは楽しいです。
It’s fun.
⑤それは私を幸せにします。
It makes me(us) happy.
→Itは前に書いた内容を指します。
指す内容が複数の時には、「それら=They」に変えて
「They make me happy」となります。
⑥私は歴史について学ぶつもりです。
I will learn about history.
⑦東京にはたくさんの有名な場所があります。
There are many famous places in Tokyo.
→複数の場所なので、be動詞はareです。「places」の「s」は忘れないように注意です。
⑧私たちは英語を勉強すべきです。
We should study English.
→shouldの後は原形です。
⑨英語を勉強することは面白いです。
Studying English is interesting.
→「To study」でもOK。
⑩勉強することは役に立ちます。
Studying is useful.
→こちらも「To study」でもOK。
⑪私は先生になりたいです。
I want to be a teacher.
→「a」を忘れずにつけましょう。
⑫私たちは読書を楽しむことができる。
I can enjoy reading books.
→enjoyの後は「~ing」で書きましょう。「enjoy to do」だと減点されます。
実践問題
先ほどの英文を使って、実際の問題をやっていきます。
第一問
Now, companies think that people can use self-driving delivery robots not only for shopping but also in many other ways. For example, the robots can work in hospitals and restaurants. Also, people can easily send something when they want to do so. What would you like to do by using a self-driving delivery robot?
〔注〕self-driving delivery robot 自動運転配送ロボット
問3 下線部について,あなたは自動運転配送ロボットを使って何をしたいかについて英語の授業でスピーチをします。〔条件〕に従い,空欄 Aに3文以上の英文を書いて,スピーチ 原稿を完成させなさい。(6点)
スピーチ原稿
Hi, everyone. Today, I’m going to tell you about a self-driving delivery robot.
Thank you.
〔条件〕
①1文目は,あなたは自動運転配送ロボットを使って何をしたいか,I wouldに続けて,解答欄の①に書きなさい。 ②2 文目以降は,その理由が伝わるように,2文以上で解答欄の②に書きなさい。
【解答】
・I would like to buy a banana at home.
・I like a banana.
・It makes me happy.
「え、こんな簡単な解答でいいの??」と思うかもしれません。
そうです、こんなに簡単な文章でいいんです。
もう一度採点基準を思い出してみてください。
北辰テストの採点基準は「どれだけいい内容を書いたか」ではなく「間違えのある文章を書いたら減点する、減点法」です。問いに対しての条件さえ満たしていれば、満点となるのです。
念のため日本語にしてみると、
Q「自動配達ロボットを使ってあなたはなにがしたいですか?」
A「私は家でバナナを買いたいです。私はバナナが好きです。それは私を幸せにします。」
国語としての作文のレベルでいえば、小学2年生くらいのレベルだと思います。
でも、ちゃんと問題の要望どおり、「自動配達ロボットを使って何がしたいか書く」「その理由を2文以上で答える」という2点が間違えずに回答できています。
このように、文章は簡単ものでいいので、なるべくミスが少ないような書き方をするのが一番重要です。
先ほど紹介した➀~⑫の表現を覚えておくと、それを使って書けば短時間で満点を取ることが可能となります。
第2問
I want to visit Japan again in another season. How about winter?Is it very cold? Which place in Japan do you like to visit in winter?I hope to see you in Japan soon.
下線部について,あなたが日本で冬に訪ねるのが好きな場所について,James に英語でメールを書きます。
〔条件〕に従い,James に伝わるように, A に 文以上の英文を書いて,メールを完成させなさい。( 6点)
【メール】
Hi, James. How are you doing? Thank you for your interesting e-mail.
See you!
〔条件〕
① 1文目は,日本で冬に訪ねるのが好きな場所を,I like に続けて,書きなさい。
②2文目以降は,その理由が伝わるように, 2文以上で書きなさい。
【解答】
I like the parks.
I want to play tennis.
I enjoy playing tennis.
はい、これで満点です。
簡単ですよね?
「好きな場所」「スポーツ」「食べ物」「勉強の科目」などは、間違えなくスペルが書けるものを選びましょう。
また、内容は自分が本当にそう思ってる内容でなくても問題ありません。
「そういう人も世の中にいるかもしれない」という内容で書いてしまいましょう。
第3問
He said to me. “I wished for “happiness for the world. That was my second wish I was very proud to be his daughter when I heard his wish. Just then, I saw a shooting star in the sky! But it was so fast that I only had time to wish that my father’s wish would come true. I will try to make my own wish on another shooting star next time.
下線部について、世界の人々が幸せになれるような、あなたの願いごとについて英語の授 業でスピーチします。
【条件】に従い、A に3文以上の英文を書いて、スピーチ原稿を完成させなさい。(6点)
スピーチ
Today, I’m going to tell you my wish.
Thank you.
【条件】
1文目は、世界の人々が幸せになれるような、あなたの願いごとを。I wishに続けて、解答欄の①にきなさい。
2文目以降は、①について具体的に、2文以上で解答欄に書きなさい。
【解答】
I wish people could eat a lot of food .
People like to eat food.
People want food.
今回もこれで満点となります。
(couldは中3の最後に習う仮定法です)
引用元:埼玉県立総合教育センターホームページ
https://www.center.spec.ed.jp/nyuushi/page_20220627070502
英作文で減点を防ぐための見直し
英作文の見直しポイント
➀時制は合っているか?(三単現のs 過去形 未来形)
②「頭文字は大文字」「ピリオド もしくは ?」が最後に書いているか
③名詞の前に「a」「the」「複数形」のどれかになっているか
④一般動詞とBe動詞の区別
⑤「my」「your」を忘れていないか
実際に見直しの練習をしてみましょう。
【見直しの練習問題①】
I wish people would buy car.
It makes me happy.
Drive is useful.
I wish people would buy car.
→carsもしくは a car。
名詞は「a」「the」「複数形」にします。
It makes me happy.
→It makes us happy.
「It =car」で、車が幸せにするのは人々なので「people」もしくは「us」にします。
Drive is useful
→DrivingもしくはTo driveに変えます。
【見直しの練習問題②】
I like mountains
It makes me happy.
we should go mountain.
I like mountain.
→これは画面上だと気にしないと思いますし、これはかなり意地悪な間違え探しですね・・・。ですが、3文すべてにピリオドがついていないと、それだけで3点減点されますので侮れません。必ず見直しはしましょう。
It makes me happy
→They make me happy.「それ=mountains」なので、「They(それら)=mountains」に変えましょう。
We should go mountain.
→we should go to mountains.「go to 」「come to」「listen to」はセットで考えておきましょう。(toのあとは必ず名詞がきます。 )
【見直しの練習問題③】
you should go to tokyo.
There is many famous place.
It is fun.
you should go to tokyo.
→You should go to Tokyo. 文の最初は必ず大文字になっているか確認しましょう。また、人の名前や場所の名前も大文字で書くので注意です。
There is many place.
→There are many famous places.たくさんの場所は複数なので、be動詞はare,場所は複数形に変えます。
It is fun.
→They are fun.複数を指す場合には「They are」に変えます。
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