越谷南高校の偏差値

「塾で伸びない中学生専門の家庭教師」をしている塚田です。

今回は、越谷南高校の偏差値と合格に必要な点数と内申点について解説します。

越谷南高校の基本情報

学校の概要

越谷南高校（埼玉県立越谷南高等学校）は、埼玉県越谷市レイクタウンに位置する公立高校です。1974年に設立され、全日制の普通科と外国語科を設置しています。学校の校訓は「知・徳・体」であり、文武両道を掲げています。

設置学科：普通科と外国語科
教育方針：知・徳・体を重視し、バランスの取れた教育を提供
部活動：運動部と文化部が充実しており、在校生の9割以上が部活動に参加しています
制服：男子は学ラン、女子はブレザーを着用

立地とアクセス

【住所】越谷市レイクタウン7－9
【交通】越谷レイクタウン駅から徒歩５分

最寄り駅から５分で通うことができるため、通学はとても便利です。
住所と駅名にもある通り、ショッピングモールとしては日本一の規模を誇るレイクタウンがすぐ近くにあります。
（レイクタウンは、大きさの世界ランキングで２８位にも入っているようです。）
武蔵野線は冬になると、強風の影響で徐行運転を行うことが頻繁にあり、遅延することが多いです。

学校の歴史

越谷南高校（埼玉県立越谷南高等学校）は、1974年に設立されました2。設立当初から、全日制の普通科と外国語科を設置しており、男女共学の学校です。学校は「知・徳・体」を校訓とし、文武両道を掲げています。

1975年には新校舎が完成し、1979年には吉野桜が植樹され、生徒ホールや部活動棟が完成しました。1980年には管理棟の増築工事が完了し、1982年にはハンドボールコートやテニスコート、第2グラウンドが完成しました。

1993年には外国語科が新設され、20周年記念式典が行われました。2003年には30周年記念式典が行われ、2008年にはテニスコートやハンドボールコートの移設が完了しました。

2018年には生徒ホールの耐震補強工事が完了し、全教室にプロジェクターが設置されました。2023年には創立50周年記念式典が行われ、特別講師としてゴルゴ松本氏が「命の授業」を披露しました。

越谷南高校の偏差値

越谷南高校の偏差値まとめ

みんなの高校情報
普通科６１・外国語科５９

リセマム
普通科６１・外国語科５８

市進
普通科５８・外国語科５４

パスナビ
普通科５１・外国語科５２

家庭教師のトライ
普通科６１・外国語科５８

高校受験ナビ→
普通科５８・外国語科５８

普通科の偏差値は、６１のサイトと５８のサイトが二つづつ、パスナビは他のサイトより低く出る傾向もあり、５１となっています。

外国科の偏差値は５８と出ているサイトが三つあります。普通科を受験する人は、第二志望として外国科を選ぶことができるようになったため、普通科との差は縮まったのではないかと思います。外国科は、その年の倍率や受験者層によって偏差値の基準は変動しやすいでしょう。

越谷南高校の偏差値＋内申点の合格圏目安

【普通科】
偏差値５６　内申点３６
偏差値５８　内申点３４
偏差値６０　内申点３２

【外国語コース】
偏差値５５　内申点３６
偏差値５７　内申点３４
偏差値５９　内申点３２

越谷南高校の倍率

2024年  普通科　1.41　外国語科1.40
2023年  普通科　1.43　外国語科1.15
2022年  普通科　1.39　外国語科0.70
2021年  普通科　1.26　外国語科1.50
2020年  普通科　1.30　外国語科1.08
2019年  普通科　1.44　外国語科1.33
2018年  普通科　1.13　外国語科1.15
2017年  普通科　1.19　外国語科1.15
2016年  普通科　1.41　外国語科1.15

２０１９年から募集定員が普通科が３６０名だったところから３２０名に定員が減りました。その影響により、倍率が上昇しています。
また、普通科の生徒が外国科を第二志望とすることができるようになったことで、外国科の倍率も上がっています。
もし、普通科で受験した生徒が外国科のみに合格した場合には「私立の併願校」か「外国科の越谷南」で検討することなり、文系に進むことを決めている生徒は、外国語科に流れるのではないかと考えられます。

越谷南高校の令和７年度入試要項

選抜の基本方針

1. 第1次選抜では学力検査の得点に重きを置く。
2. 第2次選抜では学力検査の得点と調査書の得点を同等に評価する。
3. 第3次選抜では調査書の得点に重きを置く。
4. 調査書の「特別活動等の記録」、特に中学校での部活動や生徒会活動の実績を積極的に評価する。

選抜資料

• 学力検査の扱い：500点満点
• 調査書の扱い：
  • 学習の記録の得点：180点（1年、2年、3年の成績を1:1:2の割合で評価）
  • 特別活動等の記録の得点：70点
  • その他の項目の得点：20点
• その他の資料：なし

一般募集

• 第1次選抜（80％を入学許可候補者とする）
  • 学力検査：500点
  • 調査書：334点
  • その他：実施しない
  • 合計：834点
• 第2次選抜（15％を入学許可候補者とする）
  • 学力検査：500点
  • 調査書：500点
  • その他：実施しない
  • 合計：1000点
• 第3次選抜（5％を入学許可候補者とする）
  • 第2次選抜の合計得点の一定の順位の者を対象に、調査書の特別活動等の記録、その他の項目の得点で選抜する。

調査書の扱いの詳細

• 特別活動等の記録の得点（70点）：
  • 学級活動・生徒会活動
    • 区分A：生徒会長
    • 区分B：生徒会本部役員（副会長・書記・会計等）、行事実行委員会または専門委員会の委員長
    • 区分C：行事実行委員会または専門委員会の副委員長、学級委員
  • 部活動
    • 運動部：全国大会出場、関東大会出場、県大会ベスト4入賞、県選抜、県大会出場、地区3位以上、地区選抜、部活動部長など
    • 文化部：全国大会での出場・入賞、関東大会での入賞、県大会での入賞、部活動部長など
• その他の項目の得点（20点）：
  • 資格取得等：日本漢字能力検定、実用数学技能検定、実用英語技能検定3級以上を取得した者、または他の英語関係の検定試験でそれに相当する得点または級を取得した者に得点を与える。

参考資料：令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜基準https://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/r7senbatsu-kijun.html

越谷南高校の入試の特徴として、この偏差値帯の学校の第二選抜では本番の学力考査を重視する高校が多い中、内申点の割合を重視していることです。
第二選抜では、学力考査と内申点に比率が１：１となっているため、学校の評定が高い生徒は、本番の点数が低くても合格できる可能性があります。

評定の割合が１：１：２であり、学力考査の割合が高いわけではないため、３年生からの追い上げによる逆転合格は、他の高校に比べて難しくなります。そのため、１．２年生から成績をある程度取っておくことが必要になります。

普通科に合格するために必要な本番の点数は、３３０点前後だと思われます。１科目あたりの目標点数は６６点です。

点数の取り方としては、理科と社会で７５点づつ取るようにしておくと、他の科目がだいぶ楽になると思います。
理科と社会は、入試前の追い込みで点数が伸ばしやすいですし、他の科目に比べると短い時間で点数を取ることが可能です。
迷ったら、英数国で点数を伸ばすことよりも、理社で取ることをおすすします。

越谷南の外語科は、学校選択問題ではない公立高校のとしては県内トップの偏差値です。

学校選択問題の英語となると難易度が高いため、この偏差値帯ではそこまで差がつくことはないでしょう。しかし、越谷南の入試は学校選択問題ではないため、英語の点数でも差はつくことになります。

外国語科の英語の点数は傾斜配点で二倍になりますので、本番で１５点差がつくと、点数としては３０点の差がつくことになります。
越谷南の外国語科を受ける場合には、偏差値６０以上ある状態で試験にのぞむようにしましょう。
また、もし他の科目が苦手だったとしも、英語の試験本番で点数を取ることができればカバーすることも可能です。

本番の目標点数は、「英語で７０点後半」残りの科目は「６０点前半」を取れば合格できると思います。
外国科は、数学が「社会７５点」「数学５０点」の点数配分でもいいかもしれません。数学で７５点を狙うよりも、社会で７５点を狙った方が少ない勉強時間で点数が取れると思います。

越谷南高校の授業カリキュラム

将来の産業界をリードするスペシャリストを育成するために、2つの学科を設けています。商業科では、簿記や財務会計などの学習を通じて、実社会で即戦力となるスキルを身につけることができます。一方、情報処理科では、プログラミングをはじめとするコンピュータによる事務処理や情報活用能力の育成に力を入れています。

両学科ともに、豊富な選択科目が設置されていることが特徴です。例えば、原価計算やネットワーク管理などの専門科目から、グローバルコミュニケーションや器楽といった一般教養科目まで幅広く学ぶことができます。また、資格を生かした進学や、会計ビジネス、流通経済、情報スペシャリストなどの分野でのキャリアを目指すための選択モデルプランも用意されています。

・３学期制
・５０分×６時限　（月曜日と水曜日は７時限）
・土曜日は毎週休み

普通科は一年次は共通履修、二年次からは文系と理系に分かれての授業となります。
三年次からはそれぞれがさらに選択で授業受けることができる、オーソドックスなカリキュラムです。
外国科は、外国人の先生との少人数クラスでの授業があり、タブレットを使ってスカイプの授業を受けることができます。

越谷南高校の校風

越谷南は文武両道で、勉強も部活も両方とも頑張る生徒が多い印象です。

近隣の進学校と比較するなら、「越谷北高校は勉強重視の学校」「越谷南は部活もハードな学校」「越谷高校は勉強は越谷北ほどではなく、部活も越谷南ほどではないく、比較的自由がある学校」と、越谷高校に通っている保護者の方から聞いたことことがあります。

遠足、球技大会、長距離大会、文化祭など、年間の行事が多くあり、この辺も勉強以外にも重きをおいていることを表しています。
長距離大会では、男子は３０ｋｍ・女子は２２ｋｍと、かなりの長距離を走るそうです。

部活動の時間も長く、夜まで練習に励む部活が多くあります。

越谷南高校の部活動

一年次は全員が部活に加入することになっており、部活全体がさかんに行われています。
運動部では、「陸上部」が全国大会出場し、「バトミントン部」「女子ハンドボール部」「ワンゲル部」が関東大会に出場しています。
文化部では全国総文祭に「新聞部」「書道部」が出場し、「演劇部」「写真部」が関東大会に出場しています。
また、吹奏楽部は海外での公演を行ったようです。

越谷南高校の進学実績

進路の内訳

・四年生大 　 320人
・短期大学　　11人
・専門大学　　32人
・就職 　　　　 6人
・その他 　       33人

【指定校推薦】

青山学院大学、成蹊大学、法政大学、津田塾大学、成城大学、国学院大学、日本大学、東洋大学、駒澤大学
部活動をしている生徒はハードな部活動の合間をぬって勉強し、部活を引退してから集中的に勉強を行い、受験にのぞみます。
部活の推薦で、難関大学に合格する生徒も毎年いるようです。全体的には、日東駒専や獨協大学など中堅大学へ進学する生徒の割合が多く、中堅大学の推薦枠はあまりのある年もあります。

進学先の詳細を見ての解説

目を引くのは東北大学に進学した生徒がいることです。その他にも千葉大学や東京学芸大学に進学した生徒がいて、国公立大学への進学者は合計6人です。勉強に励む生徒たちはしっかりと成果を上げています。

しかし、勉強だけが全てではありません。例えば、渡辺コメディスクールに進学した生徒もいます。コメディアンや芸事に興味を持ち、その道を進む生徒もいるのです。このように、多種多様な進路が見られるのが越谷南高校の特徴です。

受験情報チャンネルとして、大学進学に注目すると、MARCHレベルの大学がトップ層となっています。国公立大学に合格した6人以外の私立大学進学者を見ると、青山学院大学や学習院大学、明治大学などが目立ちます。

また、ボリューム層としては、大東文化大学に50人、提供大学に29人、東海大学に27人が進学しています。理系の進学者も多く、千葉工業大学に40人、東京電機大学に17人が進学しています。理系の進学を考える生徒も多いことがわかります。

次に、国士舘大学に2桁の生徒が進学しており、駒沢大学や実践女子大学にも進学者がいます。専修大学には2桁の生徒が進学し、東洋大学には53人、獨協大学には62人、日本工業大学には多くの生徒が進学しています。日大には60人が進学しており、近場の大学が多いことがわかります。

MARCHレベルでは、法政大学に14人、武蔵野大学に13人が進学しています。勉強に励む生徒たちはMARCHレベルを狙える一方で、日東駒専レベルの大学にも多くの生徒が進学しています。

就職についても、公務員として就職する生徒が3名、民間企業に就職する生徒が3名います。その他、看護の専門学校やコメディスクール、被服系の学校、公務員を目指す学校、調理師学校など、多様な進路が見られます。

まとめ

1. 基本情報
   • 越谷南高校は埼玉県越谷市レイクタウンに位置する公立高校で、1974年に設立されました。
   • 校訓は「知・徳・体」で、文武両道を重視しています。
   • 設置学科は普通科と外国語科で、バランスの取れた教育を提供しています。
2. アクセスと立地
   • 最寄り駅の越谷レイクタウン駅から徒歩5分と通学に非常に便利な立地です。
   • 近くには日本一の規模を誇るショッピングモール「レイクタウン」があり、充実した環境が整っています。
3. 学校の歴史
   • 設立以来、校舎や設備の充実が図られており、最新の教育環境が整備されています。
   • 近年では耐震補強工事が完了し、全教室にプロジェクターが設置されました。
4. 偏差値情報
   • 普通科の偏差値はサイトによって異なりますが、58～61の範囲です。
   • 外国語科の偏差値は、58が多く見られますが、サイトによって多少の差異があります。
5. 入試と選抜方法
   • 入試では一次選抜、二次選抜、三次選抜の3段階で行われ、学力検査と調査書を基に選抜されます。
   • 学力検査の得点が重視される一次選抜、調査書と同等に評価される二次選抜、調査書が重視される三次選抜があります。
6. カリキュラムと教育方針
   • 商業科と情報処理科が設置されており、実社会で役立つスキルを学べるカリキュラムが組まれています。
   • 選択科目も豊富に用意されており、生徒一人ひとりの進路に合わせた学びが可能です。
7. 部活動と学校行事
   • 多くの生徒が部活動に参加しており、全国大会や関東大会に出場する部活も多数あります。
   • 年間を通じて遠足や球技大会、文化祭などの行事が多く、勉強以外の活動も充実しています。
8. 進学実績
   • 国公立大学やMARCHレベルの私立大学への進学実績もあります。
   • 多様な進路が見られ、部活動の推薦で難関大学に合格する生徒もいます。
9. 全体評価
   • 越谷南高校は、バランスの取れた教育と充実したカリキュラム、部活動の盛んな校風を持ち、多様な進路を提供する学校です。
   • 生徒一人ひとりの成長と将来の可能性を広げる環境が整っているため、多くの生徒にとって魅力的な選択肢となっています。

参考資料：埼玉県公立越谷南高校ホームページ
https://koshigayaminami-h.spec.ed.jp