北辰テストのリスニングで点数を上げるコツ

塚田 悠太
プロ家庭教師
2019年に会社を辞め、プロ家庭教師として独立。さいたま市で「塾で伸びない中学生専門の家庭教師」として活動しています。

「北辰テストの英語で、リスニングが全然聞き取れない…」
「リスニングって、どうやって勉強すれば点数が上がるの?」

埼玉県の高校受験生にとって、合否の目安となる大切な「北辰テスト」。

その英語の配点のうち、実に100点満点中28点を占めているのがリスニング問題です。

約3割の配点があるにもかかわらず、「なんとなく」で解いてしまい、思うように点数が伸びないと悩んでいる受験生は少なくありません。

実は、リスニングはただ闇雲にCDを聴くだけでは点数は上がらないのです。

この記事では、北辰テストのリスニングで確実に高得点を狙うための「基礎からの勉強法」や、問題用紙から放送内容を先読みする「得点直結のコツ」を徹底解説します!さらに、あなたの目指す偏差値(50・60・60以上)に応じた具体的な目標点数と戦略まで網羅しました。

目次

北辰テストのリスニングの勉強法

まずは基本の単語と文法を覚える

リスニングは、難易度の低い問題であればすぐに解けるようにはなります。

しかし、標準レベル、応用レベルの問題が解けるようになるためには単語と文法の知識を身につける必要です。

リスニング問題の選択肢と放送問題の内容が英語で書かれているものがスラスラ理解できなければ、音声で聞いても理解はできません。

まずは、単語と文法を身につけ、ある程度の長文を訳せるようになることが必要になります。

教科書本文をCDの音声を使い音読する

リスニングの勉強必要なのは、「早いスピードで英文を理解する力」と「耳で内容を理解する力」です。
その二つの力を同時に鍛えるのが。「CDを使った英文の音読」です。

音声を聞きながら本文を見ることで、「単語の発音」や「リエゾンという単語がつながった時に起きる発音の変化(例 did you は ディジューと発音する)」を確認することができます。

また、繰り返し音読することにより、スピードの変化や音の高さといったリズムを体で覚えることもでき、英文が聞き取りやすくなるでしょう。

問題用紙の内容から、放送内容を予測する練習を行う

リスニング問題が得意な人の特徴として、「推測する能力の高さ」があります。
周りに、特にリスニングの勉強をしているわけではないのに、模試や検定試験のリスニングで高得点が取れる人はいませんでしたか?

その人がなぜ高得点が取れるのかというと、「部分的に聞き取った内容」と「問題文に書いてある内容」から予測して答えを出しているからです。

(ちなみに、こういったことができる人は、国語の点数が高い傾向があります。)

この能力は生活している中で自然と身につけている人が大半なのですが、トレーニングによって身につけることもできます。

トレーニングの内容としては、問題文に書いてある情報から

・どんな放送ないようが流れるか
・どういった話の流れになるか
・どうやって間違えの選択肢を入れてくるのか

を予測するというものです。

放送を聞いて、(1)~(3)の質問に日本語で答えなさい。
(1)ふれあいフェスティバルはどこで行われますか。
(2)たかしの母親が6時前に帰宅するといったのはなぜですか。
(3)たかしの母親は、どこの国の食べ物を買ってきてほしいと言いましたか。

問題文にこのように書かれていた場合、

「たかしと母親の会話になりそう。」
「たかしはふれあいフェスティバルにいくのだな」
「なにか理由があって早く帰って来てほしいんだ。その理由になりそうなところを注意して気ばいいのだな。」
「おそらく、ふれあいフェスティバルでどこかの国の料理が販売されていて、母親に頼まれるはず」
「家を出る前、もしくは電話での会話かもな」


など、様々なことが予想できます。


また、放送の内容は(1)の答えに関わる内容から順番に流れてくることを考えると

「今日、どこにいくの?→ふれあいフェスティバルだよ。〇〇でやってるよ」

「〇〇だから、6時までには帰って来てね」

「帰る時に、○○料理を買って来てね」

こういった話の流れになりそうですよね?

もう一つ例を挙げてみます。

放送を聞いて、会話の内容を続きとして最も適切な答えを選びなさい。

ア Who is he? 
イ Nice to meet you.
ウ Did you enjoy visiting in Kyoto?
エ Have a nice trip to Kyoto.

ここから、

「京都を訪れた人やその話が出てきそうだな。」
「初めて出会う人も登場するのかも。」
「京都だし、外国から来た人と初対面でなにか話をする場面かな。」

といった予測をすることができます。

また、この問題の選択肢を見たときに、

「アとイは初めて見る人がいるときに言うことだな」
「アとウは疑問文だから、前の内容を踏まえてなにか聞くのか」
「イとエは京都が出てくるな」


と予想を立てることもできるのです。

このように、事前に予測をしておけば、「どこの部分を注意して聞けばいいか」がわかります。

このような予測をするトレーニングまた、この状態で放送内容を聞くことができれば気持ちに余裕がうまれ、落ち着いて聞きとりやすくもなるはずです。
英語自体の力をつけなくても、リスニングで得点する力はつけることができるのです。

北辰テストのリスニング問題を使って実戦練習をする

一番得点する力がつきやすいのは、実際に出た問題を練習することです。

北辰テストでは毎回に似たような問題形式で出されるため、過去問を繰り返し練習するといいでしょう。

過去問は一回だけ解いて「もう一回解いて内容がわかってしまっているのでやらない」という人も多くいますが、同じ問題を3回解いた方が点数は上がります。

一回目は時間をかけて

「この問題は問題文からこんなことを予測できるのだな」
「この部分をしっかり聞き取る必要があるのだな」
「この単語の発音が聞き取りにくいのだな」

というように、もう一度しっかりと問題と向き合いましょう。

二回目は、一回目に学んだことを意識して実際の解く手順や意識するポイント、注意点を思い出しながら全問できるようになっているか確認しましょう。
三回目は、時間を空けてからもう一度思い出すために解いてください。

また、北辰テストの過去問だけでは足りない人は、公立高校の入試問題か英検の問題集を使って練習するのがオススメです。

北辰テストのリスニング問題を解くコツ

選択肢の違いを見つけておく


次の会話を聞いて、質問に適切な答えとして最も適切なものを選びなさい

ア 庭で、男の人二人がバーベキューをしている絵
イ 川の近くで、女の子二人が座っている絵
ウ 川の近くで、男の人がバーベキューをしている絵
エ 川の近くで、女の子二人がバーベキューをしている絵

この問題を見たときには、選択肢の違いを見ておきます。

すると、

「川の近くor庭」
「バーベキューor座っている」
「男の人or女の子」


このような違いが認識できます。
ということは、この違いの部分を注意して聞けばいいのです。

注意して聞くところがわかれば、それだけで正答率を上げることができます。

質問内容が書かれていない問題は、質問内容を聞き取った後である二回目の放送が勝負

問題によっては、質問内容が書かれていない場合があります。

そういった問題のコツは、「一回目の質問の内容を確実に聞き取り、二回目の放送で、その質問内容を意識して答えを出すこと」です。


一回目の放送で答えを出せるのは、会話の内容が相当しっかり聞き取れて、内容を理解できる人だけです。
二回目の放送で答えれるようにするために、一回目の放送は「ヒント探し」として聞いて下さい。

一回目の放送では、ポイントになりそうな「時間」「場所」「強調しているところ」をできる限りメモしておきます。
そして、質問の内容が流れたら必ず集中して聞き取ってください。
もし、一回目の放送で質問が聞き取れなければ、二回目の放送で抑えるポイントが意識できず、答えるのが難しくなりますので、注意が必要です。

そして、二回目の放送は、質問の内容を元にして、「聞かれている内容の部分はどこか」に集中して聞くようにしましょう。
このことを意識するだけで、かなり答えやすくなると思いますよ。

北辰テストのリスニング「偏差値50・60・60以上に分けた目標点数」

北辰テストのリスニング問題の配点

北辰テストの英語は、100点満点中28点がリスニング問題となっています。

主な配点と出題形式は以下のとおりです。

問1~問3 2点×3問=6点
→絵や図、日本語の選択の問題。難易度は低い。

問4・5  2点×2問=4点
→英語の選択肢から選ぶ問題。英文の長さ、早さともに標準的。

問6    3点×3問=9点
→一度の英文で3問答えるため、英文自体は長くなる。問題用紙に聞くべきポイントがわかるようなヒントが多く書いてあるため、問題が読まれる前によく見ておくと点数が取りやすい。

問7    3点×3問=9点
→英文自体が長く、質問も放送で聞き取る必要がある。一回目の放送で流れる質問を必ず聞き取って理解しなければ、二度目の放送でも答えを出すのが難しくなる。

偏差値50を目指す人

偏差値50を目指す人は、リスニングの勉強よりも、まずは「基本の英単語、文法」の勉強を最優先にしましょう。
リスニングで高得点を取れるようになるのは、放送問題の英文を文章としていた時にスムーズに訳せてからです。
リスニングで点数を稼ぐよりも、「英作文」や「基本の文法問題」「並び替え問題」で点数を落とさなくなることを目指しましょう。
また、「買い物」「道案内」「空港でのやりとり」などといった会話表現をしっかりと覚えるようにしておくと、筆記とリスニングの両方の得点が取りやすくなりますので、最低限の単語と文法を覚えた後に、ぜひしっかりと勉強してみてください。

偏差値50を目標にする場合には、

・問1~5で6点
・問6で3点

を取ることを目標にしましょう。

・問6は、わからなくてもとにかく何か埋めるようにしてください。当たることや部分点をもらえる可能性もあります。
・問7は、実力的に難しいと思います。であれば放送が流れている3分間の間に少しでも筆記問題に取り組む方が点数が伸びる確率は高いです。
放送は聞かずに、選択肢の記号を解答用紙に記入してください。3問書けば、1問正解くらい当たる可能性は大いにあります。

偏差値60を目指す人

偏差値60を目指す場合には、

・問1~5で8点
・問6で6点
・問7で3点

を目標にしましょう。

問6は、コツを掴めば確実に6点以上取れるようになります。できれば9点を狙ってみてください。
問7、難しいとは思いますが、最初の1問は必ず取るようにしましょう。

英語の試験は時間との勝負にもなります。
リスニングが苦手な場合には、放送を聞かずに、その3分間の間に少しでも筆記問題に取り組む方が点数が伸びる確率は高いと思いますので、それも戦略としてありなのかなと私は思います。

偏差値60以上を目指す人

60以上を目指す場合には、

・問1~5で10点
・問6で9点
・問7で6点

を目標にしましょう。

英語の北辰テストでは、偏差値65であれば80点、偏差値70であれば90点が目安の点数です。
リスニングで2問以上落とすと、なかなか他で取り返すのが難しくなってきます。
問7も難しいとは思いますが、この記事にある「リスニングのコツ」と「勉強法」を参考にして、2問は必ず取れるようにしましょう。

まとめ

今回は、北辰テストのリスニング対策について、勉強法から本番で使えるコツ、偏差値別の目標点数まで詳しくご紹介しました。

最後に、今回紹介した大切なポイントを振り返ってみましょう。

まずは単語と文法を固める
→ 読んで訳せない英文は、聞いても絶対に理解できません。

教科書の音読(CD併用)をする
→ 正しい発音とつながる音(リエゾン)、リズムを耳と体で覚えましょう。

問題用紙から先読み・予測する
→放送が流れる前に、選択肢や質問文から「話の流れ」を予測するトレーニングが勝負を分けます。

過去問を3回解く
→ 1回で終わりにせず、復習・実践・定着のために3回繰り返し解くのが最も効果的です。

自分の偏差値に合わせた戦略を持つ
→偏差値50・60・60以上、それぞれの目標に合わせた「取るべき問題」を意識し、時には筆記問題に時間を回す戦略も重要です。

リスニングの力は、一朝一夕で身につくものではありません。しかし、正しい方法でトレーニングを積み重ねれば、英語そのものの難易度が上がっても確実に得点できる強力な武器になります。

まずは次の過去問演習から、「選択肢の違いを見つける」「話の流れを予測する」というコツをさっそく意識して取り組んでみてください。

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