英語の北辰テストで偏差値65を取る方法

【浦和周辺】塾で伸びない中学生専門の家庭教師、塚田です。


「長文問題ができない」
「並び替え問題でいつも間違えてしまう」
「英作文で減点されてしまう」

こんな悩みを抱えている中学生のために、今回は「効率よく英語の北辰テストで偏差値65を取る方法」を解説します。



北辰テストと定期テストの違いは、長文を読む力が求められることです。

定期テストの場合には、教科書などの読んだことのある文章か、教科書で習った表現が使われた文章が出題されます。

しかし、北辰テストで出題されるのは、全てはじめてみる文章です。

この「はじめてみる文章」が読めるかどうかで点数は大幅に変わってくるのです。

英語の長文は、単語を覚え、文法を身につけて、長文を日本語訳にする訓練をすれば必ず読めるようになりますし、読むスピードも上がります。

普段、授業で扱う教科書の本文の音読と英訳はスラスラとできるようになるまで繰り返す習慣をつけておくといいでしょう。

北辰テストの英作文は、公立の入試と同じく減点法です。

なので、基本の単語と文法を組み合わせれば、簡単に満点を取ることができます。

満点を取れない場合には、文法と単語の知識量が少ないだけです。
文法の基礎をしっかりと固めて、今までに習った単語を覚え直しましょう。


リスニング問題は日々の勉強でCDを使いながら英文を読み、
会話表現や省略されやすい発音を意識して音読すれば、高得点を取ることができます。

【長文問題のコツ①下に書いてある単語の注から内容を推測する】

長文読解はどうすれば点数が取れるか。
当然、長文に書いてある内容がわかっていれば、点数を取ることができますよね?

その第一歩が、すでに日本語で書かれている単語から話の内容を推測することです。

北辰テストの長文には、日本語の意味が書かれた単語が多く並んでいます。
まずは、そこから長文の内容を予測しましょう。

例えば、

[注]
Skate boxboard・・・スケートボード
do my best・・・全力を尽くす
switch ・・・入れ替える
tournament・・・大会
even if ~・・・ たとえ~であろうとも
unique・・・特有な、独特の
recognized・・・認識されている

このように書いてある場合には、

「スケートボードのトーナメントがあって、全力で出そうとしたのかな?トレーニング方法か試合のふるまいか何かユニークなのかな?」

と内容を推測できるでしょう。


注の単語は長文で順番に出てきますので、書いてある単語の順番で話が進みます。

この画像のように、
左→右の順で下に進んでいきますので、この順でストーリーを予測するようにしましょう。

【長文問題のコツ】②内容一致の問題は選択肢の順に話が進む

北辰テストの英語は大門3では、長文全体の内容一致の問題が出題されます。
選択肢のア~エから解答を記号で選ぶのですが、その場合

「ア→イ→ウ→エ」の順番で、文章に書いてあるのです。

つまり、「ウ」について書いてある場所を見つけたら、
・「イ」はその箇所より前
・「エ」はその箇所より後ろ
に書いてあります。

また、

・「ア」の内容は文章の前半 
・「イ」の内容は文章の中盤 
・「ウは中盤から終盤」 
・「エは最後の方」 

に書いてあることがほとんどです。

この情報を知っているだけで、「選択肢の内容がどこに書いてあるか」をある程度予測できるため、探す時間を短くすることができるのです。

【長文問題のコツ】③間違えの選択肢にはよくあるパターンがある

次の問題を解いてみてください。

これは、ある年の北辰テストの「大門4(2)」の問題です。
「注」の単語と「問題」を見て答えを当ててみてください。


supermarket・・・スーパー
plastic bag・・・プラスチック製の袋
environment・・・環境
waste・・・廃棄物
次の選択肢の中から、内容に合うものを選びなさい。

Ken told that

ア:Mike didn’t want to go home with him.

イ:Mike wanted to buy a lot of food that time.

ウ:Mike always tried to be kind to The environment.

エ:Mike didn’t want the customer to use shopping bag.

え、長文の問題だよね?
本文読まないとわからないじゃん!!

と思うかもしれません。


しかし、北辰テストや公立高校の入試問題であれば、本文を読まなくても「高確率で答えになる選択肢」を選べる問題もあるのです。

私自身、この問題は長文を見なくても、多分これが答えだろうな!
という選択肢がわかりました。
(答え見たら、やはり当たっていました)

どういうことか。
ひとつひとつ解説していきますね。

まず、「注」の単語を見て、

・どんな内容が長文に書いてあるのか
・メインテーマはなんなのか

を予測してみてください。






「スーパーのレジ袋は環境によくないから使わない方がいいよね」といった話だと予測できると思います。


メインのテーマをざっくり考えると「環境問題」だとわかるでしょう。

そこで、選択肢をもう一度見てみましょう。

ア:Mike didn’t want to go home with him.
(マイクは彼と帰りたくなかった)
イ:Mike wanted to buy a lot of food that time.
(マイクはあの時たくさんの食べものを買いたかった)
ウ:Mike always tried to be kind to the environment.
(マイクは環境に対していつも親切であろうとした)
エ:Mike wanted the customer to use shopping bag.
(マイクはそのお客さんに買い物のバッグを使って欲しかった)

「これは答えにならないんじゃない?」という選択肢をひとつ選んでみてください。

「ア」 を選んだ人が多いのではないでしょうか?

ア:マイクは彼と帰りたくなかった


 

、、、


 

 

え、マイクは彼のこと嫌いなのかな??笑

 

というか環境問題についての話だよね今回??

 

 

と思ってしまいました。

そう、北辰テストや公立高校の入試問題では「メインテーマと関係のない選択肢」と「ネガティブな内容の選択肢」は答えになりにくいのです!

解答テクニック➀
メインテーマと関係のない選択肢は答えになりにくい

また、

「あいつのこと嫌いだわ!!」

といったネガティブな内容の文章は出題されません。


最初は相手に「少し苦手に感じた」「話すときに緊張する」といった内容の時はありますが、その後に「実はやさしかった」「頼もしく感じた」といったポジティブな印象に変わっていくのです。

話の最初から最後まで、「あいつ、嫌なやつだな!!」なんて文章は見たことがありません。笑


同じ理由で、

ゴミはたくさん捨ててもOK!
環境が壊れても仕方ないよねー。
日々努力するのは面倒だからやらない!
環境問題に興味はない!

環境問題に対してネガティブな選択肢がもしあれば消去できるでしょう。

解答テクニック②
ネガティブな話の文章は出題されない。

:Mike didn’t want to go home with him.

イ:Mike wanted to buy a lot of food that time.
→メインテーマではないので△くらい。

ウ:Mike is always kind to the environment.

エ:Mike didn’t want the customer to use shopping bag.


残るは「ウ」と「エ」です。

・・・どちらも答えになりそうですよね。

ただ、ひとつだけ気になるポイントがあります。

それは、

「いつも」環境に対して優しい

と言っているところですかね。


なんか違和感ないですか?笑

たとえば友達が

「俺は常に環境に優しいよ!!」

って言ってたら、

「うん、たしかに環境にそうなのかもしれないね。
でも、よくよく聞いてみると「常に」は言い過ぎじゃね?」

って心のどこかで思う感じです。

実はこれ、北辰テストや公立高校の入試問題でも言えることで、「いつも」のような「例外を認めない表現」は答えになりにくいのです。

他にも

・「only」~だけ
・「never」決して~ない
・「all ○○」すべての○○
・「everything」全部
・「everyone」全員

といった単語も「例外を認めない表現」なので、選択肢に出てきたときには疑ってかかりましょう。

(もちろん本文にそう書いているのであれば正解の選択肢になるのですが、答えになる確率は低いです。問題を作る側は「紛らわしい選択肢」も入れたいので、そのときにこういった表現を忍ばせておく手法を使うのです。)

解法テクニック③
例外を認めない表現は間違いである可能性が高い

ということで、今回の問題の答えは「エ」となります。

こういったテクニックは、あくまで「テクニック」でしかありませんので、必ず正解できるわけではありません。

しかし、知っていることで

・間違えやすい選択肢に注意できるようになる
・迷ったとき、正解になりやすい方を選べるようになる
・時間がないときに、少しでも正答率を上げる

というように、役に立つこともあるのです。

偏差値~50


「中(1・2・3)英語をひとつひとつわかりやすく。」


図やイラストが書いてあり、解説が簡潔にわかりやすく書いています。
問題を全て解けるようにし、出てくる単語は基礎単語のみなので、全て覚えましょう。

偏差値50→55


「入試に向けてまとめるノート 中学英語 」

実際に出やすい内容が、すごくよくまとまっています。
問題を解くだけではなく、解説の箇所にある要点がまとめてある項目も覚えるようにしましょう。


偏差値55→60


「 ハイパー英語教室中学英語長文 1(超基礎からはじめる編)」

解説のページとは別に、英文が意味のかたまりごとにスラッシュで区切られ、下に日本語訳の書いてあるページがあり、長文を読む訓練がしやすくなっています。
何度も繰り返し読み、英文を見てスラスラ日本語訳をできるようにしましょう。

偏差値60→65


「ハイパー英語教室中学英語長文2」 (入試長文がすらすら読める編)」

1に比べて、文章が長くなり、文の構造も少し難しくなっています。
1と同じで何度も繰り返し日本語訳を行い、スラスラと訳せるようにしましょう。
1と2で合わせて50個の文章がありますが、この50個をスラスラと日本語訳ができるようになれば、かなり英文を読む力がつきます。

番外編 偏差値65→70


・ここまでの問題集を繰り返し復習する
・北進テストの過去問、公立高校の入試問題を解く

この2つを徹底的にやりましょう。

ここまでの参考書が身についていれば、もう偏差値70に届く程の実力はついています。
あとは、実践問題を解いていけば、自然と問題を解く力がつき、成績は伸びていきます。

北進テストの過去問、公立高校の入試問題を解いた後は、しっかりと解説を読み、抜けている文法や覚えていない単語は覚えるようにしましょう。

間違えた問題にはチェックマークをつけて復習するようにして下さい。



まとめ


•作文は減点法なので、難しい文章を書く必要はない。文法と単語をしっかりと身につけて満点を狙う

•長文で高得点を取るために、普段から教科書の英文を日本語にスラスラと訳せるまで繰り返す。

•リスニングは、CDを使って教科書の英文を繰り返し音読していれば、高得点が取れる